日本大学三軒茶屋キャンパスで地域と合同の防災訓練。

今週、月曜日17日の夕刻、世田谷区のボランティア協会の幹部の皆さんと大都市部に置ける災害時のボランティアの受け入れについて意見交換をしました。

その時に私が勤務する日本大学の三軒茶屋キャンパスで防災訓練を実施することになり世田谷警察署が地域自治会に参加を呼び掛けていると聞きました。

翌日研究室でパソコン開くと教職員に一世に参加を呼び掛けるメールが入っていました。急きょ実施が決まったのだと思います。参加者が集まるのかなと思ってました。

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昨日、午後1時半、三軒茶屋キャンパスの食堂に集合でした。超満員でした。500人を超えていると思います。大学の周辺の9自治会から代表の方々が大勢参加されてました。

それに日大の学生、教職員が加わりました。世田谷警察、世田谷消防署、世田谷区役所、日大三軒茶屋キャンパス、各機関のトップが勢ぞろいでした。

いやはや驚きました。同僚の先生方も一気呵成に号令が下りこれだけの人数が集まったことにビックリしてました。災害時はトップダウンが有効なことの証です。

訓練の最後に日本大学の危機管理部長が総括のあいさつをし、その中でも触れてましたが、今年4月に開校した真新しいキャンパスを地域に開いて行く意義は大きいと思います。

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地域に根差して地域に貢献して行く大学の姿勢を具体的に示すことになるからです。参加者は、大学の施設を見て災害時に頼りになると思われたのではないでしょうか。

訓練では消火器やAEDの使用方法、毛布を使った簡易担架の作り方を実際にやりました。学生が大活躍でした。若いし元気ですから頼もしいです。

消防署員から先生もやって下さいと依頼され私もAEDに挑戦しました。何度もやってますので自信満々でしたが電源を入れ忘れるチョンボを犯してしまいました。

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避難所で簡単に作れるパイプを使った間仕切りの紹介もしていました。簡単な設備で最低限のプライバシーを守ることができます。これはすぐれものだと思いました。

新しい大学が世田谷・三軒茶屋に誕生した訳です。大学として防災を一つの切り口にして地域との連携を深めて行く考えです。出来る限りのお手伝いをしようと思います。

先週の土曜日15日小田原市で地域の自然災害を学ぶ講演会がありました。講師は、神奈川県立「生命の星 地球博物館」の平田館長でした。

平田さんが講演の最後に興味深い言葉を紹介されてました。自らの身を守る自助と地域の自治会で助け合う共助の間にもう一つあると言われてました。

隣助です。家族や隣近所の助け合いの大切さを強調されてました。非常に大切な指摘だと思いました。共助の中に含めてしまうのは間違いです。

共助と言うと自治会単位となります。いざという時に体制が整うのに時間がかかります。その前に家族と隣近所の助け合いが絶対に必要です。

共助の前に隣助が大切であることあらゆる防災訓練の場面で訴えて行く必要があります。防災はきめ細かく対応しませんといざという時に役立ちません。