日本としてどう生きる、挑戦の時代の始まり。

昨日、現役最長老の代議士、亀井静香氏をお招きして講演会を東京で開催しました。私はインタビュー役でしたが亀井氏の熱弁に圧倒されもっぱら聞き役に回りました。

主催は、「自主・平和・民主のための広範な国民連合」です。保守・革新の枠を超えて幅広い力を集めて日本を変革していくことを目指しています。

労働組合の幹部だった方も多く保守の重鎮を招いて講演会をするのは初めてのことです。主催者代表として元日教組副委員長の方の挨拶がありました。

かつては対抗する相手だった政治家を招くことの意義を話されてました。日本をどうするかが極めて大切な時期です。この一点に集中すれば意見の違いは乗り越えられます。

亀井静香氏は、5月ぐらいからトランプ氏が大統領になるのではないかと予測していたということです。弱い立場の人々の票が流れていると見たからだということです。

弱い立場の人々の声に耳を傾け、弱者に根差す運動をする必要があると訴えていました。今回のアメリカ大統領選挙はそれが一気に盛り上がった結果と見てました。

国内政治では、民進党が頼りないので自民党を追い込むチャンスを逸しているだけだとも言ってました。普通で行けば次の選挙は野党は勝てると断言してました。

連合に気兼ねして原発で自民党との違いを打ち出せなかったり、TPPも本気で反対しているとはとても思えないとばっさり切り捨ててました。

民進党の中に国を思う同志が結集して民進党とは別の集団であるかのように振る舞える者たちの決起を促してました。暴れることなしに変革はあり得ませんので当然です。

日米関係についてトランプ氏は商売人だから日米安保がどうのこうのとかの理屈ではなくアメリカにとって得がどうかの一点でやって来ると見ていました。

ミサイル時代に果たして沖縄に基地があることがアメリカに得だとは思えないので沖縄の基地問題を変えるチャンスが来ているといえると分析してました。

日中関係については大きくは悪化しないと見てました。中国にとって日本の技術力は魅力だし、互いに貿易があるからばかなことにはならないと話してました。

ロシアのプーチン大統領の権力基盤は決して盤石ではないと語ってました。戦後獲得した領土を手放すなど思い切った手が打てる状況にはとてもないと見てました。

亀井氏の提起を受けて民進党の若きエースの玉木雄一郎さんや夏の参議院選挙、山形選挙区で圧勝した野党統一候補の船山康江さんらが討論しました。

船山さんが本当の保守の政策を打ち出したいと力を込めているのが印象に残りました。日本を守るとは日本の地域社会を守ることだと訴えてました。

玉木さんに船山さんのど根性があれば民進党の代表選挙に勝ったのではないかと思えるような迫力がありました。新たな勢力を国会で結集して欲しいと思いました。

トランプ大統領には、寄らば大樹の発想が通用しません。日本自らの生きる道への挑戦が始まります。何をしなければならないかを示した亀井氏の講演と討論でした。