8月の中国訪問に向けて。

(文命碑 神奈川県南足柄市福澤神社境内)

関東地方南部、20日の突風は激しかったです。ビニール傘があっという間に折れてしまいました。日本と中国との関係が先日のような嵐にならなければと懸念してます。

安倍政権がトランプ政権一辺倒だからです。トランプ大統領は何を言い出すか判りません。安倍政権はトランプ大統領の発言に振り回される恐れがあります。

例えば「一つの中国には拘らない」との発言です。台湾問題は、中国にとってはひどく敏感な部分です。ここを刺激する訳ですので反発が出るのは確実です。

アメリカと完璧な共同歩調を取ることを打ち出している安倍政権も中国にとっては共通の敵だと映ってしまいます。浴びる必要のない火の粉を浴びる様なものです。

結果として日中関係は揺れます。冬の時代を越えて暴風の時代が来る可能性は否定できません。今年は、日中国交正常化45周年に当たるのですが心配です。

10日に久しぶりに日中友好協会会長で元中国大使の丹羽宇一郎さんと懇談しました。丹羽さんも日中関係の現状を厳しいと見ていました。

丹羽さんは中国大使だった2012年、日中国交正常化40周年の年に大掛かりな友好交流行事を展開しようとしましたが尖閣問題で吹き飛びました。

45周年の今年はそのリベンジをしたいと意気込んでいられました。しかしまたもや日中関係は悪いです。協力を求めても反応が冷たいと言われてました。

今年の8月末に中国河南省・安陽市、登封市を訪問し日中友好の民間交流事業を実施する計画をててています。丹羽さんに側面支援をお願いしました。

協力を確約してくれました。ただ、資金面での応援は期待できません。日中関係の団体はどこも資金面で頭を抱えています。また高齢化も進み活動も鈍っています。

神奈川県の日中友好協会も同様です。神奈川県よりの助成補助金は全面カットとなりました。45周年の記念事業も実現が危ぶまれる事態です。

企業や団体に特別の協賛金を求めて役員が回っています。記念すべき年に補助金ゼロは県の姿勢としていかがなものかと憤っています。

8月の中国訪問は有志を募って実現します。2013年の5月に安陽市、登封市を訪問し交流が続いていますので止める訳には行きません。

安陽市は、世界遺産の殷墟があります。甲骨文字が発見された場所です。漢字博物館もありいわば漢字の故郷と言えます。その博物館で青少年の書画展を開催する予定です。

また登封市は中国最初の王朝夏(か)にゆかりのある地です。夏の初代皇帝は禹(う)王です。文命とも言われます。治水神で酒匂川上流の福澤神社の祭神です。

登封市の民間禹王研究者たちとの交流も続いています。禹王シンポジウムを開催し日中両国の禹王研究の状況を紹介し意見交換をしたいと考えています。

日中の友好は文化を通じた交流によって互いの深いつながりを再確認することが大切だと思います。地道な活動ですが継続して行く決意です。