福島県双葉町井戸川克隆前町長の叫び

昨日、川崎駅東口と横浜駅西口で福島県双葉町の前町長で、原発事故と戦ってきた井戸川克隆町長を迎えてみどりの風の街頭トークショーを行いました。

日中でしたので人通りが今一つでしたが足を止めて訴えを聞いて下さる方もそれなりにいました。井戸川さんは東京よりずっと反応があると言われていました。

井戸川さんは地獄を見てきたと切り出されました。町長時代は、心が休まる暇はなかったと思います。私も町長でしたので自らを置き換えて考えてみますと心が凍てつきます。

”町長家に帰してくれ”と高齢者に迫られても手の打ちようがありません。”子供たちの学校はどうなるの”と言われてもこれまた動けません。

若い女性は”もう私は結婚できないかもしれない”と言っていると話していました。出産への心配です。放射能の恐れがいかに根深いかが良く判ります。

避難先で福島の子供たちはいじめを受けることが多いようです。それでも子供たちは親に訴えません。親が大変な目に遭っていることを知っているからです。

仮設住宅は2年が限度、そこに今なお留まらざるをえない被災された方々。精神的にもまいってしまいます。ふるさとを奪い心まで奪ってしまったといえます。

井戸川さんは、こうした現状を国会議員として国民に伝え救済へと国民挙げて動いてもらうために参議院選挙への出馬を決断したと話していました。

井戸川さんは、とつとつとした話し方です。でもずしりと心に響く言葉が発せられます。魂の叫び声だと思いました。政治家なら応えなければなりません。
 
 
福島県双葉町の前町長・井戸川克隆さん、脱原発かながわ勝手連の皆さんと。

記事

前の記事

W町長「丁々発止」!
記事

次の記事

福島へ