自民党の名門派閥、宏池会、1993年6月に宮澤喜一総理が退陣して以来政権の座に就いていません。

岸田文雄さんがいち早く総裁選へ挑戦を表明しました。珍しく素早い決断だと思いました。

昨日高市早苗さんが出馬会見しました。安倍前総理の路線の継承と強化を前面に打ち出しました。超タカ派路線です。

安倍前総理が全面的に支援する動きを始めていることが報じられてました。事実上の安倍政権の復活です。

安倍前総理は自分が強力に支持することで高市さんに一定の票数を確保させることが狙いでしょう。

その上で先行する岸田さんらにプレッシャーをかけて総裁選全般に影響力を行使したいのだと思います。

今度の総裁選挙は安倍前総理がキングメーカーとなって完全復権がなるかどうか、これが本当の争点になってきました。

高市さんの出馬で岸田さんの存在は違いが際立ちました。保守本流らしさを示すチャンスです。

掲げた政策の中心は国民の暮らしを良くしようという宮澤元総理の生活大国路線を引き継ぐものです。

所得倍増で中間層を厚くしようというのは宏池会の生みの親の池田隼人元総理の路線です。

問題は外交です。中国が覇権主義的傾向を強めている中でどう振る舞うかは大きな課題です。

高市さんは強硬路線です。領土領海領空を守る、新たな戦争への対応にまで言及していました。

中国に対する強硬路線を鮮烈に打ち出し保守層の支持を確実にしようとの選挙戦略だと思います。

岸田さんの外交路線は高市さんとは異なり日米同盟を基軸としつつ対話を軸にした穏健路線だと思われます。

強大化する一方の中国に対しどちらの路線が日本の国益にかなうか徹底的な論戦が不可欠です。

アフガンからの撤退問題でアメリカの力の陰りは明確になりました。この状況の変化も大きな論点です。

日本はアメリカに過度に依存することなく独自の道を歩むことが求められています。

独自とはより強硬になるのかそれとも柔軟さを織り交ぜてしのぐのかこれが争点となると思います。

岸田さんと高市さんとの一番の違いは高市さんは完全に安倍前総理の指導下にあることです。

逆らうことはあり得ません。モリカケや桜、河合夫妻への1億5千万の選挙資金提供問題にふたをしてくれます。

岸田さんはどう出るのでしょう。安倍前総理との間合いを見る上で最もわかりやすい問題です。

岸田さんも高市さんと五十歩百歩ならば政権の座欲しさに妥協したと言われても仕方ありません。

岸田さんにとって政権のフリーハンドを安倍前総理に握られることにつながります。

これでは保守本流が政権を奪ったとしても意味がないと思います。保守本流の意地を私は見たいです。