泥をかぶれる小泉進次郎さんへの期待

菅総理の総裁選出馬断念を受けて小泉進次郎さんは涙しました。支えることができなかったと。

私は小泉さんの涙を見てある曲の一節を思い出しました。井上陽水さんが作り中森明菜さんが歌ったあの曲です。

「飾りじゃないのよ涙は…」です。小泉さんの涙は飾りではなく痛切な思いから出ていると感じたからです。

同時にこれまで自民党のアイドル的存在、飾りとして扱われてきた小泉さんの脱皮を予感しました。

菅総理が総裁選に出馬するか難渋していた時期に再三にわたり菅総理を訪問し励まし直言したと伝えられます。

最終的には総裁選挙に突っ込みボロボロになるより名誉ある撤退を促したとのことです。

菅総理の首に鈴をつける役割を果たしたと言えます。恨まれるかもしれない嫌な役回りです。

泥をかぶる仕事をやり切ったことは小泉さんが政治家として大きく成長する踏み台になると思います。

俺が俺がと目立つことばかりを考える政治家が多い中で汚れ役を引き受けられるのは器量があるということです。

菅総理に恩を売るとかではなく誠心誠意接したからこそ菅総理も進言を受け入れたのでしょう。

自らを登用した総理に直言するのですから真剣勝負です。この体験は貴重だったはずです。

ひと皮もふた皮もむけたはずです。今後の小泉さんの言動に注目したいです。凄味が出るはずです。

泥をかぶることができた小泉さんにもうひと働きしてもらいたい重大な仕事があります。

昨日の民放の番組で石破茂さんがモリカケ桜などの一連の疑惑について国民の納得を得ることの大切さを明言しました。

必要があるならば再調査と語ってました。森友問題についてひと一人が無くなっているんですよと怒りをにじませてました。

勇気ある発言だと感嘆しました。キングメーカー的地位を占めつつある安倍前総理への痛烈な一撃です。

総裁選挙に出馬するか否かは明言を避けました。出ても勝てるかどうかぎりぎりの読みをしている様子でした。

石破さんを孤立させてしまうのは自民党のためにならないと思いました。援軍が不可欠です。

国民的人気があって自由な立場にいる小泉さんならば援護射撃が可能ではないかと思います。

石破さん個人を応援するのではなく国民の疑惑に応えるのが自民党再生の道だという考え方を示して欲しいです。

国民の納得が大切であり再調査から逃げてはならないと明言して欲しいと思います。

国民からは拍手喝采だと思います。疑念を持ち続けている国民は多いと見るのは常識です。

小泉さんが発言すれば若手議員らに賛同者が現れる可能性があります。うねりとなれば総裁選挙の構図が変わります。