湯河原町議会の非常識と戦う裁判
25日湯河原町議会が土屋由希子さんに対し行った処分の取り消しなどを求める裁判を傍聴しました。
原告側の弁護士が事前に提出した30ページを超える書面に基づき処分の不当性を訴えました。
主張は4点に整理されていて法律に詳しくない人が聞いても論旨明快でわかりやすい説明でした。
今月8日に群馬県議会で発生した同種の出席停止の処分をめぐる群馬県知事の審決と呼ばれる決定がありました。
原告側の勝利でした。出席停止1日の処分を課したことに議会の裁量権の逸脱があったというものでした。
「地方議会の自立性の尊重」は「法の支配」と両立すべきとの常識を示したと弁護人は主張しました。
2点目は議員に滞納者名簿を提出した行為は違法でやめるよう主張するのは議員の正当な行為だというものです。
3点目は町実質的に51分だけ議事から排除されたのであって原告の中核的活動を制約していないとの主張に対する反論です。
令和元年度の決算認定案件が上程されていて原告は討論を通告済みであったという事実を示していました。
4点目は議会ゆがわらにおける原告に関する記事について悪質であって違法行為であるというものでした。
以上4点の主張は小難しい法理論を駆使している内容ではなく極めて一般的な常識で判断可能なものでした。
特別委員会での滞納者リスト提示をめぐっては前副町長が深く関与しているとして証人申請が出されました。
それにしても一般常識がなぜ湯河原町議会では通用せずに逆に土屋議員の方が非常識とされるのか皆目わかりません。
滞納者リストと言えば個人情報の固まりのような代物です。それを議員に公開したうえに管理まで任すのは異常です。
それはおかしいと指摘した土屋議員は「彼女はわかっていない」とされ多くの議員からつまはじきにされたのです。
土屋さんの裁判は土屋さん個人の問題を扱っているように見えて湯河原町議会の非常識が問われていると思いました。
戦っている土屋さんに対し「もっと上手に動いたら」と助言らしき物言いをする人もいるかもしれません。
私も突っ張る方でしたのでこうしたことがままありました。でも最後は自分の判断で決めました。
やらないで後悔するのとやって後悔するのを天秤に掛けいつも選ぶのは後者の方でした。
土屋さんのように類まれな政治的資質を持っている方は悪魔のささやきに耳を貸すことなく信じた道を進んで欲しいです。
土屋さんには湯河原町の政治状況をまっとうな姿にしたいとの熱い思いがあるはずです。
そうした思いに賭けてこそ活路が開けます。時代は土屋さんのような政治家の登場を待ち望んでいます。