対面とオンラインのハイブリッド二刀流講義に挑戦

12月は次年度の大学の講義に向けて計画案を練る時期です。新たな挑戦をすることにしました。

2020年度、21年度は、大学は新型コロナで揺れました。一気呵成にオンライン講義が拡大しました。

わずか2年でオンラインはなくてはならない講義形式となりました。導入当初のドタバタを思うと信じられません。

Zoomなど聞いたこともなかった私は大学の急きょの要請に肚を立てて文句を言う急先鋒でした。

ところがいざ使ってみるとかなり便利な道具であることがわかりました。不明を恥じました。

大学からのアンケートに対してもリモート講義は講義の新たな可能性を開くと答えたほどでした。

私の担当講義は政策過程論です。2020年度、21年度ともにリモートでゲスト講師を積極的に招きました。

多忙な方に大学のキャンパスまで来てもらうのは難しいです。リモートならばハードルは相当に下がります。

20年度はカジノについて関係者から、21年度は地方議会について議員から意見をリモートで聞きました。

学生に好評でした。現場の実態を知っている方々の話しなので具体的でわかりやすいです。

机の前で本を読んでいるのとは異なり実践的な学びを得ることができ理解を深めることにつながります。

期末試験のレポートに現場の実態を記述できます。また自ら現場を調べる意欲を掻き立てます。

2022年度は一歩進めて教室での対面講義の中にリモート講義を組み込んでハイブリッド型にしようと思います。

テーマは首長とまちづくりです。全国各地でまちづくりの最前線で活躍している首長や首長経験者をゲストに招きます。

北海道剣淵町で絵本のまちづくりを展開している早坂町長、3・11の危機に直面した福島県南相馬市の桜井前市長。

ふるさと納税で総務省と対峙した静岡県小山町の込山前町長、新型コロナの復活を目指す国際観光地京都市の門川市長。

未曽有の水害に見舞われた岡山県総社市の片岡市長。同じく大水害と戦った佐賀県多久市の横尾市長。

以上の多彩なゲストにリモートで講義に参加していただく予定です。リモートだからこそできる講義です。

大学のある神奈川県内の海老名市の内野市長、小田原市の加藤前市長には直接講義に出てもらえないか打診中です。

内野市長は新型コロナ対策で次々と新機軸を打ち出してきました。アイデアの源を学生に語ってもらいます。

加藤前市長は住民参加のまちづくりに徹底してこだわりました。そのまちづくり哲学を語ってもらいたいです。

リモートと対面の良さを両方活かす二刀流で新たな大学講義の可能性を切り拓く2022年度の政策過程論にします。