ネット社会の成熟から社会変革への期待

今年の元旦は不可解なフェイスブックのメッセージを見ることから始まりました。
「露木さんですよね」との書き出しでした。
いたずらかと思い削除しようとしました。
文章が続いているのに気づきました。
知らない人の名前ですが品の良い妙齢の女性の顔写真付きでした。

メッセージを読み終わってびっくりしました。
大学時代の運動部のマネージャーの方でした。
私はソフトボール部に所属していて3人女子マネがいました。
高貴な家柄の女子が通う某有名女子大でした。
田舎者の学生にとってはあこがれの存在でした。

別件で検索をしていて偶然私の名前が飛び出したようです。
本人かどうか確かめようのないまま連絡してみたとのことでした。
44年ぶりに接点を持てました。
ネット社会のつながりの妙をひしひしと感じました。

すぐに同期の主要メンバーに連絡しました。
集まれるメンバーだけでミニ新年会を行いました。
東京・根津の居酒屋風の店でした。
一気に学生時代にタイムスリップし至福のひと時を過ごしました。

1990年代からインターネットの普及が急速になりました。
1998年2月に町長になってすぐ職員の勧めでブログを始めました。
町長の日々の活動を写真付きで発信したのです。
元記者ですので文章を書くのは慣れてます。
「町長のティータイム」と名付けました。好評を博しました。
開成町のまちづくりへの理解を深めてもらうのに大いに役立ちました。

2010年代に入ってからSNSの普及が急展開しました。
フェイスブック、ツイッター、インスタなどなど。
日々の連絡もメールではなくラインに転換しました。
コロナ禍でビデオ会議システムも当たり前となりました。
私はついていけてません。
あえて歩みを遅らせている側面もあります。

今でもガラケーを愛用しています。
目まぐるしく情報が侵入してくるのに戸惑うからです。
落ち着いて物事を考える時間を確保したいのです。
東京や横浜に通う際の電車内の読書に勝るものはありません。
頁を行ったり来たりしながら考える時、脳内神経が躍動している感じが好きです。
デジタルでは味わうことのできないアナログ感覚です。
この感覚に浸かっている時にひらめく時が良くあります。

ネット社会はSNSによって変化の度合いを上げています。
冒頭に述べたつながる力に着目してます。
弱い立場の人間が結集する原動力となります。
使いこなす人は増殖する一方です。
社会変革の土俵は熟してきていると見ています。