姑息な岸田流への国民の審判はいかに

岸田総理、“異次元”とまで喧伝していながら少子化の財源を先送りしました。
飴玉見せて負担を想起させる財源論はあいまいなままにさせて置くやり口です。
魂胆が見え見えです。解散・総選挙への色気が露骨です。
国民の負担への懸念が生じないようにと考えたに決まってます。姑息です。

電光石火のゼレンスキー解散は長男の愚かな行為が暴露され断行できる環境ではありません。
しかし解散・総選挙への地ならしだけは周到にしておきたいのでしょう。
当面は秋の臨時国会での解散を目論んでいるのだと想像します。

そう簡単には問屋は卸さないとにらんでます。
秋の解散となれば事前に党役員人事及び内閣改造があります。
焦点は高市早苗大臣の処遇、下手に切れば保守層が反旗を示します。
こじれた公明党との関係の修復も難題です。
長男の不祥事で支持率が下がり岸田総理の調整力が低下したからです。

児童手当所得制限の撤廃、高校生への対象拡大などで3兆円とされます。
年内に結論を得るということで来年度予算編成逃げ込みました。
GDPの2%の枠確保を目指す防衛費の増額論理の進め方と瓜二つです。
党内論議が沸騰しないよう配慮し願わくば選挙の後に結論を出そうとしています。

真の論点をベールの中に包み隠し着々と既成事実を作るやり方です。
解散総選挙で勝つことのみを最大の目標に置いている戦術です。
選挙に勝つことが重大事項であることはわかります。
だからと言って国民に本当の争点を見せずに勝とうというのは邪道すぎます。

国民の負担を求めるのなら正直に真実を述べないのは卑怯です。
また安直に国債に頼るのは天文学的な数字に積みあがっている国の借金を軽視し過ぎです。
もはやごまかしで済む時代は終わっているのです。

岸田政権が逃げの姿勢で解散総選挙となると思惑通りの結果が出るか微妙だと思います。
岸田政権に物足りなさを感じる層が変化を求めることは容易に想像できます。
そうした層の投票先は維新でしょう。
関西だけでなく全国的に都市部を中心に維新の風が吹く可能性は多分にあります。

自民党の第一党が揺らぐことは考えられませんが数を選らすことは大いにあり得ます。
公明党も少なくとも大阪で維新に食われます。
連立与党の数が減り維新の存在感が増すと予測できます。

さらに追い込まれた立民が開き直って反転攻勢をかければ更に情勢は混とんとします。
岸田総理のごまかし路線に厳しい国民の判断が下される可能性はあります。