大学と連携でIT人材供給拠点づくり

23日付の日経新聞に「宮崎モデル」という見出しがありました。
マンゴーなど農業の話しではありません。
IT技術者確保のお手本となる手法について書かれていました。

DX=デジタルインフォメーションと言われても人材がいなければできません。
地方都市の悩みの種です。
宮崎モデルは宮崎大学、宮崎市、宮崎の企業が連携した取り組みです。
狙いをつけたのは発展途上国のバングラディッシュです。

宮崎大学がバングラの大学と提携して日本語を学んだ学生を宮崎の企業が受け入れます。
採用費用の一部を行政が支援します。
企業就職後は宮崎大学が学生をサポートする仕組みになってます。
企業は専門技術者へと育て上げ海外拠点へ飛躍することを期待してます。
日本の地方都市で展開されている世界に誇れるモデル事業だと感心しました。

ふと思い出したのが小田原の関東学院大学跡地で計画されている先端工科大学構想です。
2025年4月開校とされています。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の盟友の西和彦さんの発案です。
西さんが関わったことで注目度が上がりましたがあだとなりました。
西さんが自己破産したからです。

西さんを代表者から外して新たな体制で開学の方針は堅持ということです。
イメージの悪化は避けられません。
目論見通り進行するのかどうか気がかりなところです。

めったにないチャンスです。
守屋輝彦小田原市政が積極的に打って出ることを期待します。
大学側に丸投げするのではなく「宮崎モデル」のように独自の構想を盛り込んで欲しいです。
宮崎のようにどこか途上国と組むのも一案ではないでしょうか。
例えばIT大国のインドとか。

ITの実践の場として近隣に最適の場があります。
少年院跡地の住宅地建設です。
単にスマート住宅地建設ならば民間に任せれば済みます。
新設大学と連携し外国人と共生できる街区の創造ならば先駆性があります。

大学の存在はまちづくりに先進性をもたらします。
ITや工学系の専門大学となればその有用性はさらに上がります。
近隣市町はいずれも小さな自治体で独自にIT人材の確保は難しいです。
新設大学が人材の供給拠点となれば小田原・足柄地域の大学と位置付けることができます。