都知事選、脱原発連合を仕掛ける軍師がいるか。
細川、小泉の元総理コンビの登場で東京都知事選挙が国政の行くへを左右する選挙となりました。舛添さんが敗れれば原発再稼働のハードルは一気に上がります。
小泉元総理は、2005年の郵政選挙で一点突破全面展開の劇場型の選挙を断行しました。その戦術眼は健在で騒ぎにするところまでやってのけました。
小泉さんの脱原発へのあまりの急傾斜に何か裏があるのかという疑念もありました、しかし、ここまで来ると疑念の代わりに執念を感じます。
政治をドラマ仕立てにする力量を持つ政治家なのだと再認識しました。細川さん一人では打ち上げ花火ですが小泉さんとのタッグ成立で様相は一変しました。
もはや原発を争点から遠ざけることは全く不可能です。細川さんは脱原発で東京都政刷新、安全なオリンピックを言い続けるでしょう。
しかし勝負の分け目は固定票にあります。舛添さんには公明党という強固な援軍があります。対する細川さん柔らかい浮動票が頼りです。
元日弁連会長の宇都宮健児さんと更にタッグを拡大することができるかどうかが勝敗を左右すると思います。支援する共産党次第です。
共産党が東京都政に楔を打ち込むという実を取る戦術に転換して宇都宮さんが出馬を取り下げたのならば勝利をたぐり寄せることができます。
問題は、条件です。宇都宮さんの副知事就任など議会の承認が必要なものは自民、公明多数の都議会では通用しません。軍師、黒田官兵衛が必要です。