岡田vs中嶋、野村2世対決のプロ野球日本シリーズ

今年のプロ野球日本シリーズは阪神とオリックスの関西対決となりました。
両チームともにぶっちぎり優勝でした。
阪神はクライマックスシリーズも3戦全勝で勢いそのままでした。
オリックスは1敗を喫しもたもたした印象が若干あります。

阪神の岡田監督は就任早々に結果を出しました。
私が学生時代に早稲田の主軸として6大学で華々しく活躍してました。
阪神入りしてバース、掛布とともに主軸。1985年の日本一をけん引しました。
政治記者になりたての頃でした。
社会党の土井たか子さんが熱烈なトラ党であったのを覚えてます。

65歳で監督復帰で優勝は見事です。
とぼけた語り口は名将野村克也2世の雰囲気です。
代名詞ともなった“アレ”は間違いなく今年の流行語大賞にノミネートです。
オリックスの絶対エース山本投手を口で挑発してます。
意外に負け数が多いと痛いところを突いてきます。
ノムさんそっくりです。

オリックスはパリーグ3連覇です。
中嶋監督は昨シーズンの激闘で名将の称号に手をかけました。
最終戦でソフトバンクに並び勝率で逃げ切りました。
ヤクルトとの日本シリーズも大接戦となり7戦までもつれました。
キャッチャー出身らしく投手を巧みに繰り出した采配でした。
あっぱれでした。

今年は昨シーズンとは違い15.5ゲーム差です。
東北人で忍耐強いのだと思います。ピンチに動じません。
ロッテとのファイナルステージ第2戦。
先発投手がフォアボールを連続し急きょ乱れました。
続投させ打ち込まれました。

試合はオリックスが逆転で勝利しましたが試合後のコメントにうなりました。
続投は自分の采配ミスで早めに替えればよかったと語りました。
私がテレビ観戦していた限り投手のひとり相撲でした。
中嶋監督は投手の成長のため承知の上で続投させたとにらんでます。
打たれた投手は日本シリーズでの奮起を固く心に誓ったはずです。

中嶋監督は岡田監督のようにとぼけたところはありません。
まじめで実直さが感じ取れる受け答えです。
でもキャッチャー出身という点で中嶋監督も野村2世です。
キャラの野村2世とキャッチャー出身監督という意味で野村2世の日本シリーズです。
両者の虚々実々の駆け引きに興味津々です。