20日のNHK、ニュースウオッチ9を見ていて異様な感じを受けました。沖縄の普天間基地移設問題の関連ニュースです。

菅官房長官や小野寺防衛大臣が政府の立場、普天間基地の辺野古への移設のための行政手続を「粛々と」進めていくことを表明したと伝えました。

政府が政府のスタンスを述べるのは当たり前です。しかし、それに続いて記者の解説がニュースで流れました。生ではなく収録のVTRでした。

記者の語る内容は、全体としては政府の立場を改めて解説し、私には政府の見解を補強しているように聞こえました。

解説する記者が時折手振りして話していました。きつい言い方をしますと政府の広報を記者が一生懸命演じているようにさえ見えました。

最後に大越健介キャスターが丁寧な話し合いによって地元の理解を得ることの大切さを述べていました。大越キャスターの表情は硬かったです。

私は元NHKの政治記者です。このニュースを見て相当なプレッシャーを受けていると直感しました。異様な編集のニュースでした。

政府は名護市長選挙で敗れピリピリしていることは間違いありません。政府から反発を招かないように自主規制をしたのではないかと疑ってます。

NHKは公共の放送機関です。公平な立場から様々な立場の見解を伝えることによって視聴者に判断材料を提示することが使命です。

沖縄の基地問題や原発の是非といった厳しい対立が生じている課題だからこそ公共放送としての使命を果たす必要があると思います。

政府側に尻尾を振るかのような報道姿勢は公共放送としての役割ではなくかつての大本営発表みたいな宣伝機関に成り下がる道を歩むことになります。

直近の先輩、同僚、後輩が今NHKの中枢を担っています。NHK本来の使命は何かをもう一度捉え直して欲しいです。ひるむな頑張れNHK。