イスラエルのガザ破壊を止めるため正論をはく
6日の朝日新聞の天声人語に村上春樹さんの発言が取り上げられていました。
発言は2010年の秋です。
当時のパレスチナのガザ地区でもイスラエルとガザの住民の対立は先鋭化してました。
イスラエルはガザ地区を包囲する壁の建設を進めました。
圧倒的な軍事力を前にパレスチナ人は石を投げ卵を投げ抵抗しました。
村上さんは卵の側に立つと演説したのです。
「正直怖かった。」と演説後に本音をもらしました。
評論家の加藤典洋さんが不快感を示したと書かれていました。
村上さんクラスの高名な作家の発言となれば言葉という名の鋭い武器にもなり得ます。
加藤さんは覚悟を持って発言して欲しいとの願望を述べたのだと思います。
翻って今日のパレスチナ情勢の苛酷さは13年前の状況を凌駕してます。
惨劇を止めるため身体を賭す覚悟に裏打ちされた言葉が日本の政治家から発せられていると思えません。
国会での決議もひとつとして為されてません
1990年年8月イラクのクウェート侵攻を契機に湾岸戦争が勃発しました。
自民党国会対策委員長だった梶山静六さんは直ちに動きました。
衆院本会議の招集を求め各党間の代表質問で論戦を交わしました。
石油の輸入を通じ関係が深い中東で戦争が起きているのに国会が何もしないのはおかしいと話してました。
梶山さんの機敏な動きに比べ今の国会は緊張感がありません。
戦闘はハマスのテロから始まりました。
イスラエルは病院や難民キャンプを盾にしているとしてます。
そうだとしても民間人を巻き込み破壊の限りを尽くすのは常軌を逸してます。
まして核兵器使用に言及したのには激しい怒りを感じました。
アメリカ以外に待ったをかけれる国はありません。
日本はアメリカに強く迫ることです。
国会が正論をはくのを恐れているようでは平和国家の名が廃ります。
政府は減税で国民の歓心を買うことにうつつを抜かしている時ではありません。
外交の岸田というなら覚悟を持って発言すべきです。