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足柄観光ガイドの会という会から講演会のお知らせがありました。足柄観光ガイドの会は、足柄地域の観光イベントの際にガイドするボランティアです。

2月下旬に開成町の古民家あしがり郷瀬戸屋敷と南足柄市の郷土資料館でひな祭りを共催します。シャトルバス内で観光ガイドを担当して下さいます。

講演会は、昨日、開成町民センターで行われました。ボランティアの皆さん50人ほど集まっていました。私も末席で話を聞かせてもらいました。

講師は、南足柄のお寺の住職でした。鎌倉時代から続く善福寺というお寺の伊東昌彦さん。まだ30代後半、文学博士で仏教の専門書も出されています。

伊東さん相当のアイデアマンで行動的です。南足柄市内にある「福」の字が付く六つのお寺を回るウォーキングツアーを企画したりしています。

伊東さんが南足柄の地形と人々の宗教観について触れました。南足柄の中央部を狩川という川が流れています。川の東と西で位置づけが違うと言われました。

川の西側は山に連なります。山の名前は箱根外輪山の明神ヶ岳です。「神々」のエリアでした。確かに、昔は、うっ蒼と木が茂り真っ暗闇だったはずです。

その地は、神々が宿る聖なる場として考えられていたはずだと話されていました。曹洞宗を代表する名刹の大雄山最乗寺もそこに建立されました。

一方、川の東側は、関東から都へと続く足柄古道の宿場町の関本があります。こちらは華やかな俗世間の場所です。飲んだり騒いだりができます。

狩川を隔てて聖なるエリアと俗世間とがくっきり分かれていたと解説していました。そういう見方もあるんだと目からウロコでした。

現在の南足柄市は川の東側でも住宅開発が進みました。しかし、明神ヶ岳の山並みには杉林が連なりかつての面影を残しています。

社会には、聖と俗があって両者のバランスが大切だと思いました。現代社会は、聖の力が衰退し俗世界の乱れを呼んでいると思いました。

神社、寺院など聖なる空間の持つ意味を見つめ直し、衰退しているのならば再生させることが大切です。社会の乱れを直す原動力になると思います。