縄文人の暮らしを知る。

2013110114410000.jpg

昨日、どんぐり源さんと一緒に国際縄文学協会の講座に参加しました。千葉県市原市の大規模な貝塚の発掘調査をされた研究者の方の話を伺いました。

国際縄文学協会は東京新橋に事務所を置き縄文文化の発信を続けています。公開講座が充実してます。縄文を学ぼうとする者にとっては助かります。

明治時代のお雇い外国人モースの調査をはじめとして日本全国各地で貝塚の調査が展開されました。千葉県は貝塚の宝庫です。東京湾側で209あります。

縄文人は、海の幸、山の幸、色々な食べ物を食べていました。貝殻の種類で100種類を超えているということです。時期は、春から夏にかけて食べられてました。

貝殻には、樹木で言えば年輪みたいな成長曲線が有り、寒い時は間隔が狭く暖かい時には間隔が広がります。広がっている時に食べられてました。

縄文人の一年は、春は木の芽取り、貝拾い、カツオ漁、夏はサケ、マスなど魚捕り、秋は、きのこどんぐり、ぶどう、冬は、イノシシ、シカ、カモ。

年間を通じて住居づくり、土器作り、石器作りを行っていたと見られます。それぞれの土地の自然からの恵みをいっぱい受けて生活していました。

縄文人の寿命は30数歳だと見られています。死ぬと住居の周りに葬られるのが一般的でいわゆるお墓が出てきたのは縄文の後期からだということでした。

現代人と人の死ということに対する考え方が異なっていたのだと推測されます。赤ちゃんが死んだ時には家の中に葬っていることもあったと話していました。

貝塚だけでなく土偶の話しもされました。縄文時代は多種多様な土偶が作られています。何のために作られたのかは分かっていないということです。

縄文時代は、1万数千年前から2千数百年前までの話しです。誰も実際に見ることはできません。まだまだわからないことだらけです。

しかし、日本人の暮らしの土台を作ったことは間違いありません。縄文を知ることは日本の根っこを知ることにつながると思います。