台湾の”猫外交”に興味津々

愛聴している中島みゆきさんの歌に「あした」があります。
突如歌詞に猫が登場します。

ただの心だけしかない やせた猫なっても

中島さんは多分猫好きなんだろうと勝手に想像してます。

猫ファンと愛犬家、いい勝負のようです。
世帯数では犬がリードしているものの頭数は猫の方が多いとのデータがあります。

わが家でもワンコと野良猫一匹が同時にいたことがあります。
犬と猫では性格がまったく異なることを実感しました。

猫は媚びないですが寂しくなると勝手に家に上がり込んで甘えます。
わんこの方は気ままさはありません。

国のイメージが動物に例えられることがあります。
ロシアの熊、中国のパンダあるいは龍が典型です。

国の外交に動物がたとえられるケースもあります。
もっとも有名なのがタカとハトです。

強硬路線のタカに対し温和で平和主義のハトという対比です。
政治家に対してもタカ派、ハト派と区分けされます。

狼もあります。
中国の居丈高な外交は戦狼(せんろう)外交と評されます。

猫がたとえに登場する例は聞いたことがありません。
媚びずに気ままなところが国のイメージとすることに合わないのか…。

そういわれれば干支の中にも猫年はありません。
愛されているのに嫌われ者とは摩訶不思議です。

猫を外交方針にしようとする政治家が登場しました。
台湾の副総統に就任予定の瀟美琴(しょうびきん)さんです。

頼清徳新総統を支える前駐アメリカ領事です。
15日付の朝日新聞の天声人語によると猫外交を展開しそうです。

自らを「猫の戦士」と称しているとのことです。
「猫に命令はできない。優しくされれば温かさで応える」と味な表現も使ってます。

中国の習近平体制は台湾との統一を歴史の必然としてます。
そんな中国に対し猫のように振る舞い台湾の自立性を保つ覚悟だと受け止めています。

強圧的な命令には背を向ける一方で愛情には応える猫のような外交を展開する宣言です。
台湾の新体制の外交に興味津々です。