派閥解消より政治資金の規正強化

派閥パーティー献金のキックバック事件、大山鳴動です。
リクルート事件の再来だと騒ぎたてる向きもありました。
オオカミ少年たちがいます。

東京地検特捜部が本気で立ち向かう疑獄事件ではありません。
永田町を牛耳ってきた安倍派の不祥事であるところに最大の意味合いがあります。

検察庁は安倍派全盛期に検察人事に手を突っ込まれたとされる過去があります。
刑事告発を受け意地を示さざるを得ませんでした。

検察庁は情報リークを繰り返し大事件であるかのように演出しました。
メディアは検察の手の平で踊りました。

事件の意義がゼロとは言いません。
派閥パーティーを利用した政治献金の抜け道をふさぐきっかけです。

会計処理の透明化の徹底と政治家の責任を明確にすることが必要です。
多くの政治家がすり抜けてしまう構造にメスを入れなければなりません。
厳罰化が必須です。

派閥の存続問題は世論受けを狙い解散を急ぐのは疑問です。
政治資金規正の是正が陰に隠れてしまいます。

公明党や共産党のように権力構造が確立している政党以外の主要政党は派閥があります。
立民党の代表選も派閥単位で候補者が選考されます。
国民民主党においては派閥抗争の結果前原誠司グループは離脱しました。

派閥は必要悪と自虐的な表現を用いる向きがあります。
私は民主的な政党が一色に塗り固められる方に違和感を覚えます。

派閥解消すれば手品のように自民党から有為の人財が輩出することはあり得ません。
混乱で自民党が烏合の衆となることのデメリットを考えるべきです。

日本を取り巻く国際政治環境を眺めれば理由は明らかです。
自民党が無秩序化することは日本のガバナンス力をさらにを減じさせます。

派閥が権力奪取のための員数合わせになっていることが問題です。
ここを正すことです。

総裁選で日本の進路を提言する政策集団との位置づけが原点です。
独自性を競うのは当然です。
もうひとつは本物の政治家を育てることに尽くすことです。

 

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