踊る女帝、すがる自民

自民党の萩生田前政調会長。
政治資金のキックバック事件の矢面に立つ人物です。

自民党と公明党の共闘関係がぎくしゃくする原因を作ったひとりだとされます。
2重苦を懸念する声がありました。

おひざ元の八王子市長選挙の結果が出ました。
自公候補が勝ちました。

途端に記者会見しキックバックの額を公表し謝罪しました。
選挙に勝つためとはいえ狡いです。

自民党はしぶといと見て良いのでしょうか。
私はそうは思いません。

報道によれば小池都知事の応援も得てとなってました。
女帝は自民に恩を売りました。

勝敗に影響を与えました。
見返りは夏の都知事選の支援です。

昨年12月の江東区長選挙でも同様の政治劇が進行しました。
選挙違反事件で自民は逆風でした。

自公両党と小池都知事の都民ファーストは手を結びました。
自民は辛うじて区長の座を守りました。

八王子市長選挙の勝敗を決した理由は自公に対抗する陣営の分裂にあります。
立民系の候補と純粋無所属の候補に分かれました。

2人の候補の得票は10万票を超え自公候補の6万4千を圧倒してます。
統一できていれば結果は異なりました。

構図は江東区長選挙も一緒です。
自公候補の5万7千、立民系野党統一候補が3万4千、無所属候補2人で5万9千です。

自公の対抗候補の調整ができれば結果は変わりました。
政治信条が許さなかったと聞いてます。

大きな違いは投票率です。
八王子市長選は7.2ポイントアップ、江東区長選は40%を割り込み史上最低でした。

投票率のアップ分は自公候補以外に上乗せされたことは明らかです。
完全無所属候補の4万5千票は大善戦です。

江東区長選でも完全無所属候補は最多得票でした。
2人出馬で票が割れました。

表面的に見て政治の変動を見誤ってはいけません。
地殻変動の兆候が出ています。

集票力のある候補が無党派で出馬すれば都知事選も波乱はあり得ます。
着々と3選の地固めをする女帝に一泡吹かせる候補の登場に期待してます。