新版・中井村震災記念誌の発刊に敬意!
昨年は関東大震災から100年で様々な特集番組が放送されました。
白黒映像をカラー化して再現したNHKスペシャルが印象に残ってます。
後ろから黒煙が上がる中、大八車に満載の荷物を乗せて逃げる市民の表情は穏やかです。
火炎に巻き込まれる直前の様子が鮮明によみがえりました。
最先端技術を使い古い映像が一新されました。
新たな映像作品の誕生と言って良いです。
足柄の歴史再発見クラブは一昨年から関東大震災の遺構の調査を続けました。
5月に報告書を刊行します。
近隣の中井町に残る「震災記念誌」についても勉強しました。
会長の関口康弘さんが抜粋してコピーし解説しました。
目次は、「総説」「震災篇」「救護篇」「復興篇」の4章に分けられてます。
震災の2年後の2月発行で全編124頁です。
救護篇の中に「外国の同情」との項目があり興味を持ちました。
中村尋常高等小学校と井口村尋常高等小学校の倒壊の写真のコピーもありました。
関口さんから連絡がありました。
『中井町震災記念誌』の新版が発刊されたというのです。
一部届けてくれました。
NHKスペシャルと同じで100年の時を超えて新たな報告書の誕生でした。
2月10日発刊となってました。
発行委員会を結成し誤植などの校正を行ったと書かれてました。
援助のページをすぐに繰りました。
関東大震災後に外国の援助が多大であったことの詳細な報告でした。
『中井町震災誌』の編者が外国からの援助を特筆したことに関心を持ちました。
カリフォルニア州がひとり当たりの人口でいちばん多額の寄付だと書かれてました。
カリフォルニア州について排日を持って聞こえると紹介されてました。
外国からの援助に驚き報告書に書き込んだのだと推測します。
校舎の倒壊の写真は白黒ですが鮮明でした。
映っているのは教職員のようです。
新版刊行に尽力された発行委員会の皆様に心より敬意を表します。
100年前の大災害を現代にぐっと近づけた労作と言えます。