ウクライナ支援、岸田総理は有言実行を

TBS系列の世論調査によれば岸田総理の支持率は上昇したと報じられてます。
7パーセントアップの29.8%ということです。

20%割れに突入も考えられた状況から改善したのは事実です。
外交による得点があると思います。

訪米に続いて連休中にフランス、ブラジル、パラグアイ訪問です。
華々しさは好印象につながります。

しかし国内に戻れば政治改革対応の逆風にさらされます。
支持率が上昇傾向を維持するとは思えません。

外交で約束したことは守らなければなりません。
とりわけアメリカで大見えを切ったウクライナ支援です。

ロシアを民主主義国の常識で見てはなりません。
どんなに犠牲が出ようと独裁者は国家の意思を貫徹します。

1941年に始まった独ソ戦を視ればその冷酷さがわかります。
犠牲者は3千万人に及ぶとも言われます。

ソビエト現在のロシアにとってナチスドイツへの勝利は血で勝ち取った金字塔です。
ナチスを止め世界を救ったのは我々だと誇っています。

ウクライナ戦争でも「大祖国戦争」という大げさな冠がつけられます。
血で勝ち取った領土を奪われてはならないと喚起しているのだと思います。

脆弱なのは民主主義国です。
国民の意見に耳を傾けないと政権の基盤が揺らぎます。

ウクライナは、独裁と民主両陣営のせめぎあいの最前線だと見る必要があります。
岸田総理が大見えを切ったことは重大責任を負ったということです。

口先だけで済ますようなことがあれば日本の信頼は地に落ちます。
更なる具体策を提案し実行することが不可欠です。

日本にとってウクライナは遠い国ではありません。
凶暴なロシアと隣接国として向き合っているという意味で同盟国的な位置にあります。

ウクライナ支援は日本の安全保障上重要だとの認識を持つことが大切です。
ウクライナが敗れればロシアは日本に牙をむくはずです。

もう一度岸田総理のウクライナ訪問があって連携強化が必要です。
外交好きの岸田総理の最期の仕事です。