湯河原町長選のゆくえ

湯河原町の冨田幸宏町長が死去されました。
謹んで哀悼の意を表します。

未練を残したままの死のように思います。
療養中に脳裏をよぎっていたのは後継者問題だったと思います。

35歳の町議の松井一寿さんは町議選のさなかに町長選出馬を公言してます。
冨田さんは幼少の秀頼の将来を案ずる豊臣秀吉のような心境だったと思います。

冨田さんをやきもきさせるのには理由があります。
強力な対抗馬の土屋由希子さんの存在です。

土屋さんは昨年の町長選に敗れた後今回の町議選で復活しました。
断トツのトップ当選でした。

松井さんが940票土屋さんは1227票です。
土屋さんはもう一人別の候補者を抱えての得票です。

冨田さんは松井さんへの道筋をつける算段を苦悩していたはずです。
突然の逝去は自身の生命を引き換えにした松井さんへの贈り物ではないかと思います。

選挙活動を公然と行うのをためらわせる弔いの雰囲気が出ます。
後継者と目される松井さんに有利に作用します。

湯河原町長選の行くへは土屋由希子さんの決断次第です。
選挙に出れば激戦必至、出なければ無投票か別の展開になります。

土屋さんが出馬ならば高橋延幸県議との一騎打ちとの憶測もあります。
土屋さんを脅威と思っている証拠です。

私が土屋さんなら100%勝負するはずです。
勝負せざるを得ないなら今やると考えるタイプです。

しかし結果は全戦全勝とはいきませんでした。
町長選挙は4勝大きな選挙は4敗です。

闘いにこだわり過ぎた反省もあります。
闘わないこと自体を敗北と受け止めてしまう性格でした。

土屋さんはかなり私に似ているタイプの方です。
前進あるのみと思っている可能性あります。

立ちどまることは恥ではありません。
むしろ勇気の示し方のひとつです。

今回は出馬を見送り議員として実績を積むことも大いなる選択肢です。
再び飛躍するための準備期間です。

いたずらに動くことは好ましくありません。
静かに考えて結論を出してほしいです。