小田原市長選、なぜ人口が減るのかが最大の論点
小田原市長選告示まで1週間です。
神奈川新聞が「熱帯びる小田原市長選」との記事を連載してます。
全体のトーンは明らかに守屋輝彦市政批判です。
一方的な視点の記事は有権者をしらけさせ選挙への関心を損ねる恐れがあります。
小田原の重大問題は人口減少傾向に歯止めがかかっていないことです。
日本の地方政治の七不思議です。
小田原の名は全国区で交通の利便性は抜群です。
あり余る地域資源に恵まれてます。
この環境で人口減少傾向になることに首を傾げます。
保守的体質に根本原因があるとにらんでます。
江戸時代末期の小田原藩は郷土の偉人の二宮尊徳の改革に背を向け追放した地域柄です。
主要都市であり続けた歴史がもたらす誇りが保守性を補強します。
名士たちによる旦那衆的な政治の伝統も残っているように見えます。
論議多く実践が伴わない小田原評定政治との陰口もあります。
加藤憲一前市長は市民主導を掲げ市政運営をしましたが人口減少は止まりませんでした。
迅速果敢な対応に欠けた側面は否定できません。
人口減少を前提にして着地点を見い出そうとしているように見えます。
リベンジを狙う以上、人口問題への処方せんを選挙戦を通じて市民に語る必要があります。
守屋市政はトップダウンで速攻型です。
しかしデジタルカーボンシティー構想に見られるように詰めがずさんです。
国庫補助が付く付かないは二の次です。
小田原の将来にメリットがあるかどうか綿密に検証し市民に問うのが本来のあり方です。
報道を見る限りつまってません。
民間企業の開発事業のために市民の血税をつぎ込む危険性は否定できません。
守屋市長はむきに正当性を主張する子供じみた政治から脱却して欲しいです。
反省すべきところは反省し謙虚な姿勢を打ち出したほうがよほど支持されます。
神奈川新聞は人口問題のような大きな課題を切り口にして斬り込んで欲しいです。
読者に投票に行かなければと思わせるような質の高い記事を期待します。