日米同盟一辺倒による思考停止リスク

昨日は憲法記念日。
憲法を超越する仕組みが日本にあります。

日米安保体制です。
最高裁もこの問題には手を触れようとしません。

国家の統治機能に属するというのが理屈です。
憲法を越える至高の存在であることを認めています。

私は政治記者時代、外務省は担当したことがありません。
旧防衛庁を2年経験した後自民党担当になり政局取材に没頭しました。

肚の座った政治家から見た外務省はアメリカのポチに見えていました。
私はその影響を強く受けています。

戦後一貫して日本は日米同盟重視を基軸にしてきました。
岸田総理は先の訪米で日本のそうした立場をより鮮明に打ち出しました。

憲法を越える日米安保の位置づけは更に強固になりました。
危険が忍び寄ってます。

アメリカは覇権を揺るがす存在として中国を標的にしてます。
中国抑止のため経済も含めてあらゆる側面で厳しく対応するのが基本です。

中国の強圧的な政治体制や膨張政策は容認できるはずはありません。
だからといって対米追随一辺倒には相当のリスクが伴います。

1972年の米中和解で煮え湯を飲まされた経験を断じて忘れてはなりません。
アメリカの狡さはこの国の本性です。

対中包囲網にばかり気を取られているとロシアにスキを突かれます。
ロシア内では日本のウクライナ支援への怨念が渦巻いていることでしょう。

こっぴどく痛めつける機会を狙っているのは疑いの余地がありません。
ウクライナ戦争が終了したらロシアの危険度が増します。

アメリカは対中優先でロシアから日本を防御することに真剣か不明です。
北海道が危険にさらされる時代が近づいていると読んでます。

ロシアを抑止する力を持っているのは中国です。
北朝鮮に対しても一緒です。

ロシアは経済面で中国への依存度を高めてます。
北朝鮮は言わずもがなです。

日本外交に必要なのは過度にアメリカ依存せず中国の力を巧みに活用することです。
日米安保は至高の存在だとして思考停止するのは危険です。