子育て対策の肝は子育て世代に対応を委ねること

出生率1.2の衝撃に不安を抱かない人は少ないと思います。
日経新聞のコラムは「この国から子供がいなくなる。」とまで書いてます。

わが家は幸いにして敷地内に息子家族が住み3世代家族です。
男の子3人の孫に振る舞わされる日々です。

ときおり数日間出かけていない時があります。
甲高い笑い声や泣き声が消えます。

子どもがいなくなるとはこんな感じなのだろうと思います。
穴の開いた風船のように家の中から活力が失せしぼむのです。

地域社会から子供たちがいなくなるのもほぼ同じ現象だと思います。
エネルギーの塊がいなくなるのですから当然です。

高齢者同士で支え合おうと言っても限度があります。
子どもひとりいるだけで環境は激変します。

子どものためならば高齢者だって踏ん張ります。
一緒に遊べば筋トレになります。

岸田総理は“異次元の少子化対策”と大見えを切りました。
データを見る限り効果は出てません。

子ども家庭庁を創設したところで器だけ出来た段階です。
財源の確保もままならないまま時間だけが過ぎていると思います。

少子化対策の決定打はひとです。
子育て世代に対策を全て任せたらどうでしょうか。

日本の存続の危機というのならば総理大臣も子育て世代にやらせてみた方が良いです。
子育てなんてしたこともない男性の高齢者があれこれ言っても説得力ありません。

私自身がそうです。
政治記者時代は仕事一辺倒で子育ては妻に任せきりでした。

自分でやってもいないのに能書き垂れたところで害になるだけです。
子育てを実践している当事者に子育て支援策を責任をもって練ってもらいましょう。

高齢世代の政治家は応援団で最大の役目は財源の確保です。
国家の危機ですので痛みは分かち合い財源を生み出さなければなりません。

借金で先送りせずに富裕層への課税の強化と消費税で広く薄く負担する。
逃げてはいけません。

支援策の中身は子育て世代が考え財源はみんなで負担する。
これが本来あるべき姿です。