荻原隆宏横浜市議、”連帯を求めて孤立を恐れず”


横浜市議の荻原隆宏さんから議会報告が届きました。
会派名が「横浜の風」となってました。

A3判で8ページに及ぶ充実した報告です。
読み進めて行くと目を丸くする事実が書き込まれてました。

直腸がんを発病し昨年9月に手術を受けたというのです。
人工肛門を取り付け抗がん剤の投与を続けています。


「がんとともに生きる。」「障害4級の身体障がい者になりました」。
さりげなく書かれてますが事実はあまりに重いです。

飛び切り弱い立場に立たされたと言えます。
闘う姿勢では心身ともに疲れます。

荻原さんは「がんとともに新しい人生を生きる」という気持ちでと書いてます。
自らを無理なく奮い立たせる心情が察せられます。

荻原さんを取り巻く環境変化は議会活動に予期せぬ変化をもたらしました。
所属する立憲民主党の党議拘束に反した行動に走らせたのです。

「こども・子育て基本条例」案に反対しました。
弱い立場の子どもの権利に配慮が足らないというのが主たる反対理由でした。

ガン患者という立場になり弱い立場の子どもたちへの共感が強まったのだと思います。
立場になって見ないとわからない心情を主張したと言えます。

6月国会で地方自治法が見直され非常時における国の指示権が認められました。
市民より反対の意見書を求める請願が出されました。

立民党は採択しない方針でしたが荻原さんは賛成に回りました。
ふたつの案件で会派に反旗を翻したことになり荻原さんは会派から除外されました。

その結果が冒頭で述べたひとり会派「横浜の風」です。
所属政党は立憲のままひとりでの市議会活動することを決断したのです。

信条に沿って決断したのですから尊重します。
良心を曲げてまで大勢に付き従う必要はありません。

“連帯を求めて孤立を恐れず”という言葉があります。
荻原さんは信条を貫くことが何より大切だと思います。

荻原さんの決断の是非はいずれ時代が決めるはずです。
本人は信じて行動するしかありません。