私の2024年~まちづくり講座~
神奈川大学でまちづくり講座を始めて12年になります。
毎年ゲスト講師を呼びます。
講座の目的は「小さくてもきらりと輝くまちづくり」の醍醐味を伝えることです。
ゲスト講師は小さな町づくりの実践者が多いです。
今年は真鶴町の小林伸行町長、開成町の山神裕町長に登壇願いました。
ふたりとも就任一期目で新進気鋭ということでお呼びしました。
小林町長が真鶴町は中堅の退職者が出て風通しが良いと学生に呼び掛けていました。
小さな町は若くても最前線の現場に立たざるを得ません。
この環境を面白いと感じられるタイプの若者にとっては最高の職場です。
真鶴町は自然に恵まれていますのでやりがいあると思います。
開成町の山神町長は働き方改革についてアピールしてました。
男性職員の育休取得の実例を紹介し職場環境の良さを説明していたのが印象的でした。
これを常識とする時代が来たとも感じました。
両町に共通するのは人財確保が決め手であるがままならぬ実情です。
小さな町にとって由々しき課題です。
首長の役割のひとつの柱です。
もうひとり川崎市の幹部職員をゲストに招きました。
川崎市が進めている特別自治市の現状を解説してもらいました。
権限と財源両面で神奈川県からの自立度を挙げる試みですが県との調整は難儀な課題です。
県と巨大都市との役割分担の見直しは時代の要請だと思います。
権限と財源の分捕り合戦ではなく住民の立場に立ち話し合いえば一致点はあると思います。
首長の大局を見る構想力が問われています。
来年もまちづくり講座は続きます。
女性地方議員の活躍が目立つのでゲストに迎えようと思案中です。
巨大都市の実情を議員の立場から語ってもらおうと来年は横浜市議にお願いする予定です。
小さな町のまちづくりを出発点に多彩なまちづくりを考える講義は教えていて楽しいです。
大都市のまちづくりと小さな町のまちづくりは決して断絶してません。
互いに学びあうことのメリットは大きいです。