トランプvsプーチン、勝つのはどっち
決断の「決」になぜ水を意味するサンズイがついているのでしょうか。
治水と関係があります。
中国古代の聖王、禹王(うおう)の故事にいわれがあります。
禹王は堤防を切るか切らないか決断を重ね黄河を治めました。
中国の兵書『孫氏』の冒頭は「兵は国の大事なり」で始まります。
戦争は一国を揺るがす大事だということです。
戦争に踏み切るか切らないかは決断の中でも最大のものです。
戦争体験のある指導者たちは侮れません。
1990年9月自民党を牛耳っていた金丸信さんの北朝鮮訪問に同行しました。
相手は金正恩総書記の祖父の金日成主席でした。
金丸さんと金主席が握手した瞬間にあっと驚きました。
経済力は天地の違いがあるのに存在感は大逆転してました。
日本に対し抗日ゲリラ戦を続けた戦争体験が背景にあると思います。
死線を越えた人物だけが持つ存在感を感じました。
私の父親も満州に侵攻してきたソビエト軍と激烈な戦闘を繰り広げた体験があります。
シベリア抑留4年半です。
近寄りがたいオーラはこの体験抜きにはあり得ません。
戦争は決して好ましいことではありませんが人間に凄味をまとわせます。
民主主義国の指導者が小粒と感じてしまうのは決断の重みに原因があるように思います。
決めるプロセスが整ってますので言い訳ができます。
アメリカで民主主義的な手続きに沿ってトランプ大統領が再登場しました。
金儲け戦争の勝者であるところが他の民主主義の指導者と異なるところです。
存在感を見せつけている要因だと思います。
ウクライナ戦争終結をめぐりトランプ大統領とプーチン大統領が向き合います。
勝負の行方が気がかりですがアメリカとロシアの経済力は10数倍の格差があります。
プーチン大統領はウクライナで実際の戦争を遂行してます。
経済の世界の戦争体験と実際の戦争体験、どちらが強いのかが試されます。
北朝鮮で目の当たりにした光景からはプーチン大統領の方が間違いなく手強いと思います。