石破政権、少数与党の試練続く

新年度予算案をめぐり与党と維新との合意文書がまとまりました。
すんなり最終決着とは行かない可能性があります。

ひともんちゃくを経ないと最終合意できないかもしれません。
小泉進次郎さんが妥協するなら連立入りを打診すべきと発言しました。

石破政権の進め方に不満を表したと言えます。
しかし自民党は少数与党の現実を無視した議論に発展することはないと思います。

維新は党のガバナンスに不安がありますので党内のまとめ方も問われています。
予算を年度内に成立させるには今週1週間曲芸のような国会運営が必要です。

高校授業料の無償化について日経新聞が専門家へのアンケートを行い7割が反対とのことです。
私立が多い大都市地域の実情に引きずられている可能性があります。

私立の少ない地域は実態が違います。
公立に行けなくて私立に行かざるを得ない地域では授業料無償化は歓迎です。

高校までの教育機会を平等に与えるか否かの問いです。
金持ちの子弟にまで恩恵を及ぼすのかとか公立が廃れるとか反論は出ます。

石破総理は合意は出発点に過ぎないと国会答弁で語ってました。
同感です。

3党は今後の展開についても責任を負ったといえます。
途中で放り出すことは許されません

トランプ大統領という黒船が25%の自動車関税という強力な武器を携えてやって来ます。
内政はできる限り小異を捨てて大同につくことが求められます。

乗り切れれば国民民主党と立民党との予算修正協議に焦点は移ります。
参院審議と同時進行で与野党協議を重ねることになります。

国民民主党との溝は埋まらず与党判断で課税最低限の引き上げ幅が決まると見てます。
国民民主党は世論の支持率の高さが足かせになり妥協できません。

立民党との修正協議が白熱すると思います。
それでも企業団体献金の廃止では折りあいません。

参議院で予算が競立するぎりぎりの段階まで協議は続くと思います。
石破政権は少数与党の試練を受け続ける運命にあります。