佐賀県多久市横尾市長8選ならず
2007年4月から2010年3月まで内閣府地方分権改革推進委員会委員でした。
市長の代表は佐賀県多久市の横尾俊彦さん、町長の代表は私でした。
市長や町長の代表は通常は全国市長会長や全国町村会長が務めるのが慣例でした。
当時の総務大臣だった菅義偉さんはこの暗黙のルールを破り横尾さんと私を指名しました。
横尾さんと私の役割はまちづくりの最前線の声を届けることでした。
一定の役割を果たしたと自負してます。
横尾さんとはその後も交流がありました。
神奈川大学のまちづくり講義で横尾さんにリモートで登場してもらったこともあります。
横尾さんは12年間も佐賀県市長会長を務めたほか全国市長会の副会長も歴任しました。
7日に投開票された選挙で8期目を目指しましたが新人市議に500票差で敗れました。
静岡県掛川市長の榛村純一さんも8選を目指し敗れたことを思い出しました。
榛村さんのような大カリスマでも8期となると壁は厚いです。
投票率は8.57%上昇とのことですので多選が争点となり盛り上がったのだと推測します。
投票率の上昇は一般的に新人に有利に作用します。
ちょうど同じ日に投開票が行われた隣町の松田町長選も多選が争点のはずでした。
現職は3期までとした多選自粛条例を廃止し4期目を目指したからです。
ところがなぜか新人候補は駅前開発の是非の方に力点を置きました。
投票率は4.54%前回より下回り新人候補は41票差で敗北となりました。
投票率を上げるのに多選ほどわかりやすい争点はありません。
新人候補は政治的に未熟でした。
2011年4月私は神奈川県知事に挑みました。
支援の中核となってくれた首長のひとりは海老名市の内野市長です。
現在6期目。
海老名市の躍進ぶりを見ていると内野市長の7期目挑戦は間違いありません。
マンネリで停滞感が出た時が現職の危機ですがそんな様子はみじんもありません。
多選を逆に味方につけていると感じる市長もまれにいます。