当面の政局のカギを握る衆院定数削減

TBS系列の調査によると高市政権の内閣支持率は82%越えです。
小泉純一郎政権に次ぐ高さということです。

まれに見る高い支持率に気をよくして突き進むとは思えません。
少数与党政権という現実は全く変わりはないからです。

慎重さが必要ないちばん大きな要因は自民党の支持率が横ばいであることです。
JNN調査では28.9%でプラス1%で内閣支持率の上昇とは雲泥です。

維新も3.9%でプラス0.3%にとどまってます。
高市人気はあっても与党への支持とは別物です。

注目されるのは公明党の支持率の上昇です。
3.2%で1.2%上がってます。

政権離脱を好意的に見ている世論の反映です。
公明党は野党色を強めると思います。

対照的なのは国民民主で3.6%で一気に4パーセント下落しました。
総理指名選挙をめぐり玉木代表が優柔不断と見られたのでしょう。

話を戻しますと高市人気だけに頼って早期解散の賭けに出るのは賭けということです。
自民党支持率も同時に上昇傾向でないと勝負は危ういです。

当面の政局の焦点は野党が性急な衆院定数削減に対し説得力のある反論ができるかです。
ここがあやふやですと”身を切る改革”の流れに飲み込まれます。

昨日の代表質問では維新の藤田共同代表が盛んに煽っていました。
高市総理がぐずぐずしていると連立離脱をちらつかせます。

野党が性急な改革の危うさを訴え理解されれば自民党内から同調者は必ず出ます。
維新は突っ張るでしょうから野党に覚悟があれば政局は一気に解散含みとなります。

小泉総理の郵政解散に似た状況となります。
高市総理が賭けに出るかどうか緊迫します。

勢いで解散はあり得ます。
政治とカネは未解決ですので結果はわかりません。