「海とつき」、”希望”の助産院へ

1日付の日経新聞の首都圏版に”真鶴町”の名前が見出しが躍ってました。
何事かと一瞬思いましたが「助産院を新設」と続いてました。


今年3月に開院した民間助産院「海とつき」(https://umi-totsuki.com/)を取り上げていました。
写真はHPのものです。

新聞の見出しは町直営の施設ができたような誤解を生じさせます。
本文にも「新設に動いたのは真鶴町」とありました。

なぜこの点にこだわるかというと民間力で立ち上げたドラマがあったからです。
この原点を見過ごすと「うみと月」の成り立ちを正確に理解できません。

この助産院は元湯河原町議の土屋由希子さんの情熱と行動力が始まりです。
土屋さんの心意気に助産師の岩田美也子さんが応えたのです。

2人の運命的な出会いがなければ助産院は誕生してません。
民間の行動が先行し行政は後追いでした。

助産院ができたことは極めて喜ばしいことですが開設に至るまでの経緯は無視はできません。
行政が最初から後押ししてくれればもっと早く実現できました。

日経新聞の記事は施設ができたという表面的な出来事に重きを置いてます。
地域再生がテーマの記事ならばもっと掘り下げないと実像は見えてきません。

「海とつき」は単なる助産院の殻を破ろうとしているようです。
記事によれば真鶴町の公募事業に応じ「子どもの居場所づくり」を進め始めたとのことです。

院長の岩田さんの思いがひしひしと伝わってくる感じがします。
産むだけの場ではなく広く子育てにかかわる総合施設にしたいのだと推測します。

素晴らしい試みです。
現場で奮闘してきた民間人らしい発想だと思います。

「海とつき」が開成町の古民家瀬戸屋敷とつながっているような気分になりました。
共通項はみんなが集う場を目指しているところです。

みんなが平らな気持ちで集える場から生まれるのは希望です。
「海とつき」は赤ちゃんだけでなく希望を誕生させる場となる可能性を秘めてます。