早稲田ラグビーから日本の進路を考える

私はラグビーが好きです。
早稲田ラグビーのファンです。

早稲田の戦術の基本は「接近、展開、連続」です。
日本代表監督も務めた大西鐡之助さんが考え出した戦い方です。

体格で劣る日本人が外国人とまともにぶつかっても勝ち目はありません。
すばしこさと巧みなパス技術で勝つ戦術をとりました。

現在の日本代表に多くの早稲田出身の選手が選ばれています。
代表監督は母親が日系人でオーストラリア人のエディー・ジョーンズです。

ラグビー発祥の地のイングランドや自国のオーストラリア代表監督を務めた名将です。
エディーさんが掲げているのは”超速ラグビー”です。

大西さんと同じ発想です。
早稲田出身の選手を代表に選ぶ理由がわかる気がします。

力でねじ伏せる闘い方しか知らないと強豪国には通用しません。
日本独特のすばしこさと匠の技を取り入れなければなりません。

身体能力の高い選手が早稲田ラグビーを展開すればいちばんです。
日本代表チームが強豪国相手でも善戦できるようになったのはこのためです。

しかし道半ばです。
1日の南アフリカ8日のアイルランド戦は大敗でした。

ラグビーの話を越えて日本の今の苦境を投影しているかのような気分です。
日本の個性を活かすだけでは勝負に勝てないしかといって外国のマネしても勝てません。

このジレンマから抜け出す道を探し出さない限り日本の前途は開けません。
私は日本らしさを磨くことで初めて活路が開けるとの考え方です。

人口減少・少子高齢化の日本が強大な国家の真似をしたところでしょせんは張子の虎です。
ラグビーで言えば早稲田ラグビーの徹底、国家路線で言えば大国主義からの決別です。

高市政権、強大な国への夢を追い求める背伸び路線に見えます。
幻想を追い求めているに過ぎず結局は超大国にほんろうされるだけです。

大国主義幻想を捨て身の丈に合った生き様を見つけなければなりません。
小さくてもキラリと輝く国を目指すのが正しい進路だと思います。