日中関係、”戦略的互恵”から本当の互恵へ
日本と中国の関係のあり方で「戦略的互恵」という用語が使われます。
国益を互いの利益になるように調整しようというのが「戦略的互恵」だと捉えてます。
戦略の基本が国益を追求するものである以上戦略と互恵には矛盾が生じます。
戦々恐々、薄氷の上を歩くような慎重さがないと衝突します。
高市総理の台湾有事発言は戦略的互恵関係のもろさを満天下にさらしました。
当事者の不用意な発言ひとつで関係は一気にぎくしゃくします。
信頼関係によって結ばれているのではなく”戦略”でつながっていたに過ぎないからです。
戦略というともっともらしく聞こえますが思惑と言い変えた方が的を得ています。
思惑を越えて互恵実現の道を編み出さない限りいつまでたっても日中関係は安定しません。
不信感に満ちた中で互恵などと言っても嘘くさいです。
本当の信頼関係構築を築く方向に舵を切れるか岐路です。
古い言い方ですが肚を割って話し合える関係が必要です。
大阪の中国総領事の発言や中国外務省の高官の態度の悪さに熱くなっている向きがあります。
質の悪い芝居で挑発してくるいつものやり口に違いありませんので冷静対処です。
中国にひれ伏せと言っているのではありません。
中国との関係を安定化させるという大きな国家目標を第一に置くのが大切ということです。
下手を打ったのは高市総理です。
高市総理が大局を見る懐の深さがあるならば発言を撤回すればよいです。
大多数の国民は日中関係の安定を欲しているはずと思います。
事態の早期収拾を実現したら高市総理の支持はさらに上がると私は思います。
茂木外務大臣が訪中の地ならししたあと高市訪中。
発言を撤回して中国の面子を立てまずは事態を鎮静化。
このぐらいの芸当を見たいです。
やってのければ高市総理はカリスマ総理への第一歩を踏み出せます。
ひとこと中国にくぎを刺して欲しいです。
超大国にふさわしい品格ある態度で台湾問題を平和裏に解決する日が来ることを望むと。

