「木村いさむ新聞」から公明党の動向を読む

自民党との連立を離脱した公明党がどう動くかに目を凝らしてます。
神々は細部に宿るの例え通りほんのかすかな動きから読み取る感性が必要です。


真鶴町議に復活した木村勇さんは定期的に「新聞」を出してます。
最新号を目にする機会がありました。

今年3月に開院した助産院「海とつき」の特集でした。
一面の写真を見てはっとしました。


公明党所属で前議長の田中俊一さんが視察に訪れたと書かれてました。
記事によれば田中さんの方からの申し入れだとのことです。

「海とつき」開院の立役者は湯河原町の元町議の土屋由希子さんです。
土屋さんが助産師の岩田美也子さんと巡り合ったことから物語は始まりました。

土屋さんは湯河原町の政治体質に真っ向勝負を挑んでいました。
そうした政治的立ち位置もあって助産院の開院には想像以上の抵抗があったのは確かです。

少子化が進む地域にとって助産院は希望の星のはずです。
であるにもかかわらず湯河原町では官民一体で推進とは行きませんでした。

結果的に真鶴町で開業となりました。
真鶴にとって棚から牡丹餅みたいなもので幸運以外の何物でもありません。

小林町長ほか町会議員ももろ手を挙げて歓迎だったかというとそうではありませんでした。
出席予定だった小林町長は開業式典には顔を見せませんでした。

土屋さんへの反発が真鶴町議会で根強いことを考慮したと見て間違いないでしょう。
こういった背景を知ると田中前議長の「海とつき」訪問を形式的に捉えることはできません。

政権離脱で自民への気兼ねが無くなった公明党が本来の動きを始めたと見ます。
福祉は公明党の看板のひとつですから助産院開業と聞けばいの一番に駆けつけて良いはずです。

そうできなかったのは自民との連立の足かせです。
連立離脱で本来のらしさを取り戻しつつあります。


田中前議長の行動は小さな町の小さな出来事です。
しかしその意味合いは決して小さくはなく全国で同様な動きが始まる前兆に思います。