12年目の神奈川大学まちづくり講座
神奈川大学でまちづくり講座を始めたのは2014年ですので今年で12年です。
小学生が高校3年生です。
強く感じるのは地方公務員人気の低落です。
講義を始めたころに比べ明らかに陰りが見えます。
特に小さな町は苦戦です。
少しでも小さな町の魅力を伝えようと奮闘してきたつもりです。
鶏口となるも牛後になるなかれ。
大きな組織の歯車になるより尖って挑戦する人生の方が面白いです。
神奈川県でいちばん面積の小さな町開成町は人口減少社会の流れの中で人口を増やしてきました。
小さいからできることの挑戦の積み重ねの成果です。
私のまちづくり講座の売りはゲスト講師の講義です。
実践者の話を直接聞けるのは貴重な機会です。
今年は地方議員の方に登場願いました。
平塚市の江口友子議員、開成町の清水友紀議員、横浜市の荻原隆宏議員です。

登壇理由がそれぞれあります。
江口さんは平塚市の海岸の樹林帯の開発に対し反対の立場から断固とした活動を続けてます。
裁判を起こしてまで環境保全を貫く信念を伺いたかったからです。
傍観することで後悔はしたくないとの強い気持ちが感じ取れました。

清水さんは海外の生まれの帰国子女です。
縁もゆかりもない開成町に移住し2023年自治会長から町議に挑戦しました。
断トツのトップ当選だったことは町民に衝撃を与えました。
気負いのない語り口調で挑戦を語る姿は学生に好感を持たれました。

荻原さんはがんと闘病中です。
妻と抱き合って泣いたこともあったと語ってました。
そんな環境から立ち直り市議を続けています。
弱い立場に置かれた今だからこそやらなければならないことがあるとの思いです。
3者3様の挑戦でした。
学生にとって貴重な機会になりました。

