猛暑の中、試験採点進行中

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1日夜、ゆうパックが届きました。30日神奈川大学で行った試験の答案用紙です。政策過程論が151人、地域政治論が81人、合わせて232人分です。

法学部の4年生と3年生です。いずれも論文形式の試験です。学生の答案を読まないといけませんので結構時間がかかりそうです。

8日に必着と書かれていましたので郵送するとなると6日までに点数をつけ終わらないとまずいです。真夏の修業といったところです。

政策過程論は、地方行政の現場で政策を立案する上で大変革が起きていることを伝えました。首長の役割がどんどん拡大しています。

その格好の事例が教育委員会の抜本改革です。教育も首長が主導して進めることができるようになりました。大きな変革です。

教育委員長の権限を併せ持った新たな教育長が創設され権限の集中が言われます。しかし、その教育長を選ぶのは首長です。

教育方針を話し合う会議を主宰するのは首長となります。大変な権限拡大です。この大変革をどう受け止めて対処するのかは喫緊の課題です。

首長の独裁的な運営だって可能です。試験では教育委員会の大改革と首長の在り方について学生の考えを問う設問にしました。

地域政治論では、地域の捉えた方の新たな視点を繰り返し説明しました。流域という捉え方と大都市と水源地の連携という視点です。

地方行政は、市町村ごとですので大きくくくって地域の課題に対処することは不都合です。河川の管理はその一つの事例です。

神奈川県西部の酒匂川流域を事例としました。流域の考え方で市町がもっと連携を強めて河川管理に取り組む必要性を講義しました。

また横浜や川崎といった大都市に飲料水を供給していながら大都市の住民はこの事実を知らないという問題点を指摘しました。

大都市は命の水の供給源と共存共栄の関係を創り出していくことが今後の大きな課題だと述べました。学生がどのくらい理解してくれたか答案でわかります。

大学での講義は、これまでの町長経験に基づいて現在進行形のテーマにどう対処するかを考える機会を与えてくれます。刺激的です。