2020年東京オリンピック、開成町の瀬戸酒造再生で世界のお客様をおもてなししましょう。

昨日、酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の提案を開成町議会の小林哲雄議長と井上宜久副議長に説明しました。1時間半時間を取っていただきました。

しっかり耳を傾けていただけました。25日には他の議員にも声をかけて勉強会を開くことになりました。大変にありがたいです。

小さな植物工場、酒蔵の再生、薬草栽培への挑戦、新型の集成材CLTの活用、町のグリーン化の5分野の提案をパワーポイントを使って行いました。

瀬戸酒造店

(写真は開成町瀬戸酒造 相央暇人の神奈川地域情報より)

特に力を込めたのは、開成町にただ一軒残っている酒蔵、瀬戸酒造の再生です。開成町は、かつて酒造りのメッカ、復活しましょうと訴えました。

酒造りの免許を持っているのに生産していないのは余りに持ったないです。今日本酒業界は高級日本酒ブームです。このチャンスを逸してはなりません。

酒米の確保ができるかどうかが大きな問題です。開成町では酒米栽培農家が少数ですが残っています。まだ間に合います。若手農家に呼びかけることも考えられます。

通常のコメ栽培に比較して少なくとも30パーセントは高価格で買い取られる酒米はコメ造りの付加価値を上げる有力な手段です。

一番の問題は瀬戸酒造が酒の生産を止めて年月が経過しているために設備の更新が不可欠な点です。コンパクトで最新式の設備導入が必要です。

中途半端に手直しするよりも一気に更新した方が復活できるというのが専門家の意見でした。1億程度はかかるでしょうがこの決断ができるかどうかです。

それとせっかくの酒蔵の再生です。和風レストランも欲しいです。蔵元がお住まいになっている住宅は古風で大規模修繕すれば料亭として活用できます。

また庭も素晴らしいです。庭からは開成町の田園風景が広がります。門は小田原城から移築した文化財級の門です。これだけ素材が揃っている酒蔵も珍しいです。

庭の整備や建物の大規模修繕には相当額のおカネがかかるでしょう。ざっくり2億円ぐらいではないかと推定されます。酒の生産施設と合わせて3億円です。

すぐそばにある瀬戸屋敷の再生には4億4千万円かかりました。この手の古い建物の完全復活には億単位のお金がかかるのは当たり前です。

金額にひるんでいては何も進みません。瀬戸屋敷は当時の岡崎洋神奈川県知事に直談判し国庫補助も含めて60パーセント国と県の補助金を充てました。

瀬戸酒造の再生も、明確なビジョンと情熱があれば資金調達の道は開け、蔵元の理解も得られると確信します。再生は、必ず実現します。

私は町が先頭に立つのが一番だと思います。瀬戸屋敷と合わせて古民家ゾーンとして位置付けて瀬戸屋敷は文化観光施設、瀬戸酒造は経済施設。棲み分けが可能です。

瀬戸酒造は民間の投資が期待できます。運営は当然のごとく民間に委ねることになります。税金を使うのをできる限り抑制して再生計画が可能です。

ただし音頭取りは町がやった方が信頼感があります。県や国の補助金の獲得もし易いです。府川町長が決断できるよう環境整備に力を注ぎます。

2020年東京オリンピックの時には瀬戸酒造の再生は完了。あしがら平野の新たな観光拠点の誕生です。世界からのお客様を接待したいと夢見てます。