2・26事件と湯河原1

開成町長になって古民家瀬戸屋敷の再生に力を注いでいる頃でした。
湯河原町の米岡幸男町長と歴史とまちづくりが話題に上りました。

米岡さんから湯河原が2・26事件の舞台であったことを聞きました。
陸軍の青年将校のクーデターであるイメージを気にしてました。

私は歴史に残る大事件を後世に残していくことの大切さを話しました。
今年は2・26事件から90年の節目、初めて現場を見ました。


老舗旅館の伊藤屋の別邸の光風荘が歴史の証人です。
耐震の問題があって中に入ることはできません。


近くの町営の日帰り温泉施設「こごめの湯」で特別展示と講演会がありました。
1日は最終日でごった返してました。

若い方も目につきました。
2・26事件に対する国民世論の変化を感じました。

青年将校たちの多くは当時貧困にあえいでいた農村地区の出身です。
裕福な暮らしをする階層とのあまりの格差に義憤を感じるのは理解できます。

ただしその標的を昭和天皇の側近に絞り暴力的手段で殺害したのは遺憾です。
割り切れなさが残る事件です。


光風荘に滞在していた牧野伸顕元内相が襲撃されました。
旅館の主人や町民の手助けで牧野内相は逃げ延びました。

牧野元内相の孫の和子さんも一緒でした。
和子さんはのちに麻生家にお嫁に入り長男は元総理の太郎さんです。

あの時に和子さんに万一のことがあれば麻生さんはこの世にいません。
湯河原町民は胸を張れます。

光風荘の維持が課題となってます。
町民有志で保存会を立ち上げて活動を続けてます。

今回の催しもその一環です。
湯河原町に刻まれた貴重な歴史を残す努力に敬意を表します。


町民の熱意が肝です。
その熱量が所有者や行政を更には麻生元総理までをも動かします。