STAP細胞、今年最大のがっかりニュース
小保方晴子さんの「STAP細胞は、ありま~す。」という甲高い声が耳に残っています。しかし、存在は否定されてしまいました。
夢の大発見と度肝を抜かれたから一年弱。ES細胞という別の細胞の混入ということらしいです。がっかりです。
細胞がちょっとした刺激を与えれば元のゼロ地点に戻り再び再生できるなんてこれほど夢が広がる発見はありません。
細胞は、生まれれば死がやってきてそのベクトルは変えることができなというのがこの世の掟だと誰しも考えています。
絶対の真理と思われてきた教義の大転換可能だということになれば目をむきます。ほんまかいなという驚きを持つのは当然です。
しかし、STAPの話しはすべてご破算になりました。素人は、なんでこうなってしまったのか、ただただあきれ果てるしかありません。
小保方さんを指導した教官の一人で現在山梨大学教授の若山照彦さんは画期的な成果を急ぎ過ぎてチェックを怠ったと話してます。
そうあって欲しいと願うとそれ以外のデータは消し去りたくなるものです。STAPは存在するという希望的思い込みが悪さをしました。
そして功を急ぐと欲が出て更に眼を曇らせます。これが一番いけません。自分で勝手に都合良く解釈して事実が捻じ曲げられます。
捻じ曲げられた事実がどんどん既成事実化して積み重なり利害のある方々全員の共同幻想にまで育ってしまいます。
ここまで来るともはや止められません。幻想に過ぎないのに幻想だとは誰も口を出す雰囲気ではなくなります。
STAP細胞をめぐる一連のドタバタ劇を通じて、超最先端の研究の世界でもsh回一般で見られる悲喜劇が繰り広げられていることを知りました。
STAP細胞をめぐる騒動から得るべき人生の教訓は、とにかく思い込みを避けることがいかに大切かを知らしめたことです。
思い込みの罠から逃れるのは言うは易く行うは難いです。人間は欲望の塊だからです。欲から離れるのは簡単ではありません。
いっそのこと大半の現象は思い込みによる解釈から成り立っていると思った方が真理に近づけるのではないかと思います。
逆転の発想です。全てはエゴによる幻想、勝手な解釈だと思っていれば審理は何か常にチェックを入れる姿勢を保てます。
エゴによる幻想を見ていると割り切れば、気が楽になります。肩の力が抜けて真実が垣間見えてくるのかもしれません。
それにしても今回の騒動は後味が悪いです。阿久悠さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」の歌詞の一節「さわやかな希望の匂い」がしません。
世界的に著名な教授が一人自殺されました。栄光の道をひた走ってきたエースのもろさを感じました。後味の悪さを象徴します。
しかし、過去は過去。小保方さんは、再起の道を歩んで欲しいです。再実験の機会が巡ってきた時は、欲を捨てて挑戦して欲しいです。
小保方さんをちやほやして利用しようとした輩も間違いなくいそうです。STAP細胞の研究の発信元のアメリカの教授は今何を考えているのでしょうか。
このままでは名門ハーバード大学の名誉に傷が付きます。アメリカでも調査が行われるべきです。高みの見物は許されません。