6月27日、新横浜で徐福について学ぶ講演会の開催

(和歌山県新宮市徐福公園 徐福像 ウィキペディアより)

昨年5月、神奈川県内で中国の歴史や文化を学ぶグループ間の交流を盛んにしようと日中歴史文化交流センターを立ち上げました。

今月27日新横浜で講演会を開催します。テーマは、秦の始皇帝が不老長寿の薬理を求めて派遣したという徐福伝説です。

講師は、作家で翻訳家の池上正治さんです。そのものずばりの『徐福』という本も書かれてます。神奈川徐福研究会の中心メンバーでもあります。

徐福は伝説の人物でありますが司馬遷の『史記』に書かれています。司馬遷の『史記』の記述が発掘調査で証明されることは大いにあります。

徐福は2200年前の人物です。更に遡ること1800年。紀元前2070年、中国に最初の王朝「夏」が誕生しました。

創始者は、黄河の治水で功績を上げて治水神として尊敬されている禹王(文命)です。「夏」王朝も伝説とされてきました。

中国社会科学院の考古学調査によって河南省安陽市に「夏」王朝があったことが確実視されるように現在ではなりました。

残念ながら禹王の実在は証明されていませんが王朝の存在が証明されるようになったことは司馬遷の『史記』の記述の正確さを物語っています。

徐福は、出生地とされる地域が2つあります。山東省と江蘇省です。日本に渡る際の拠点とされる場所は5か所あります。

 

中国内でも徐福に関心が高いことがわかります。我が地域から出発したという伝承を大切にして祀っているのですから。

それでは日本における徐福伝説はというと九州から北海道まで全国に広がっているということです。これには驚きました。

九州は地理的に理解できます。5月、徐福に関する国際シンポジウムが開催されました。開催場所は佐賀県でした。

東北、北海道にまで伝説は広がっているのです。北海道旭川市に秦家があって徐福を祖先とする家系図が残っているということです。

秋田県の男鹿半島もです。江戸期には徐福塚があり近年修復されました。徐福は全国区の人であることが判りました。

日本と中国の間を結んだのは韓国の済州島です。この地にも徐福に関連すると伝えられる遺跡が残り祭りも行われています。

中国と日本、間を取り結ぶ韓国という東アジア全体に徐福伝説は広がっています。東アジアを分母にした歴史文化だと言って良いです。

私たちが取り組んでいる治水神禹王の文化と共通性があります。徐福の研究グループともっと交流を深めて行きたいです。

徐福講演会は6月27日の土曜日、山海楼新横浜店で午後4時からです。日中歴史文化交流センターの総会を兼ねて行います。

参加は自由です。講演終了後、懇親会があります。懇親会の会費は5千円です。美味しい中華料理をいただきながら徐福の話で盛り上がりましょう。

詳しい場所は、こちら。https://www.google.com/maps/place/%E5%B1%B1%E6%B5%B7%E6%A5%BC+%E6%96%B0%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%BA%97/@35.507706,139.622025,15z/data=!4m2!3m1!1s0x60185ed3b55fabd1:0x2613e0ccc48274eb?hl=ja