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(霊峰富士もいつ噴火するかわかりません。 山北町藤井俊治さん撮影)

先週金曜日3日は、午前中を中心に激しい雨が降りました。豪雨がある度に西丹沢で土砂崩れが発生し酒匂川が一気に増水するのではないかと心配になります。

2010年9月の時は1時間百ミリを超える猛烈な雨が降って開成町の河川敷の水辺スポーツ公園を始め酒匂川流域の河川敷の施設全てが濁流に洗われました。

山中から黒い砂が流れてきました。1707年の富士山の噴火の砂です。山中に堆積していたものが土砂崩れによって露わになり下流へと流れ込んだものです。

この時の災害は300年前の富士山の噴火は決して過去のものではなく今現在も影響を及ぼしていることをはっきりと示しました。現在進行形だと考えなくてはなりません。

足柄の歴史再発見クラブで小学生向けの副読本『富士山と酒匂川』を発行した際に中心的な役割を果たした大脇良夫さんが2012年の開成町賀詞交歓会で講演されました。

タイトルは「酒匂川のもたらす光と影」でした。この中で大脇さんが強調されたのが酒匂川流域全体で治水防災対策をとることの大切さでした。

大脇さんは富士山の噴火の砂が直下の静岡県御殿場市や小山市、神奈川県西部地域、更に横浜や東京のへと降り注ぐことを「砂地獄」と名付けています。

大脇さんのネーミングをいただいて富士山の噴火に備える住民のグループを立ち上げることにしました。豪雨があった3日の晩に第1回目の準備会を開きました。

足柄の歴史再発見クラブから大脇さんのほか元測量会社の技術者の井上三男さん、酒匂川流域の保全に取り組んでいる小林秀樹さんに来ていただきました。

富士山噴火対策には写真測量技術が不可欠です。どの地点が土砂崩れの危険があるのかおおよその見当をつけることが必要です。井上さんの経験を活かしていただきたいです。

とにかく流域全体で取り組みませんと話になりません。流域全体にネットワークを持っている小林さんには連絡調整役として大いに期待しています。

私の高校の先輩で元日経新聞の記者の石塚義孝さんに相談したところ本人も含めて小田原市から4人が参加されました。民間企業のOBで市民活動に取り組んでいられます。

市議会議員や町会議員に関心を持ってもらい各市町で問題提起をしていただきたいと思っています。大脇さんより開成町議会議員の2人の方に声をかけてもらいました。

現代社会はコンピューターによって支えられています。噴火の砂がコンピューターにどのような悪さをするのかは未知です。元IBMの和田繁雄さんに入ってもらいました。

地元土建会社の全面的な協力がなければ復旧は不可能です。土建会社を経営している山田貴弘さんにも加わってもらいました。各市町の議員に声をかけてもらいたいと思ってます。

毎月1回準備会合を開いて11月には正式に会を発足させたいと考えています。それまでにメンバーを募り多士済々のグループにしたいと思います。

富士山の噴火を防ぐことはできません。しかし被害を減らすことは可能です。民間の力を結集して各市町へ問題提起し県と国を動かして行きたいと思います。