二宮尊徳先生に学び行動する。
(二宮尊徳先生が描かれた1円札)
昨日、二宮尊徳先生に学び農業振興のお手伝いをしようと始めた「あしがら平野一円塾」の年度総会を兼ねた懇親会が小田原駅前の料理店でありました。
18人の参加でした。3年前にスタートした時は7人でしたので少しずつ仲間が増えてきました。厚木地域から西の小田急沿線に広がりました。
昨日は清川村でお茶農家を営んでいる女性の方が新たに加わりました。伊勢原の28歳の若者の参加もありました。それと韓国・プサン出身の女性の方も仲間に入りました。
昨日の会合は、会員の若いご夫妻が山梨県道志村に新居を構えたことの報告会でもありました。今遅い春の時期で新生活は順調だということです。
今年度の一円塾は、二宮尊徳先生の「一円融合の精神」を尊重し活動を進めます。一円融合とは一言でいえばチームワークを大切にし全員野球ということです。
人それぞれ得意分野があり誰一人として役に立たないということはないという基本的な考えに基づき他人を尊重しつつ互いを高め合おうということです。
二宮尊徳先生が全国各地で報徳の思想に基づいて村おこしを進める際に心がけた精神です。強引さは反発を招きます。反発する人をも尊重することで丸くまとまります。
昨年度に引き続き開成町岡野地区のあじさいの里親となって水田脇に植えられた100メートルほどのあじさいの管理を年に四回程度行います。
会員のキウイ農家の作業のお手伝いをします。お手伝いといってももぎ取りです。何とか「あしがら平野一円塾」ブランドに育てたいです。
今年は奥様の実家が沖縄にあることから沖縄に別宅を立てられた会員がいます。短期間の合宿を企画中です。沖縄のおける金次郎少年像を探ることにしています。
私にとって今年度は二宮尊徳先生の教えを学ぶ上でもう一つ大きなきっかけがあります。先月15日、小田原の報徳二宮神社で例大祭がありました。
いただいた資料の中に国際二宮尊徳思想学会の第七回大会の案内が入っていました。この学会は2002年中国北京大学で第一回大会が開かれました。
経済発展が目覚ましい中国において二宮尊徳先生の思想に対する関心が高まりました。利潤追求一辺倒に対する反省からです。こうした潮流を背景に学会は誕生しました。
今年は8月24日と25日に東京神田の明治大学で開催することとなりました。テーマは『「地域活成」と報徳ー近世・近現代のの諸相と課題ー』となっています。
二宮尊徳先生の教えを現代日本の課題である地方創生にどう活かして行けば良いのかと捉え直すことが出来るテーマです。町づくりが研究テーマの私も応募を決めました。
論文の締め切りは6月20日で字数は1万字以内となっています。これまでの町づくりの実績を土台に二宮尊徳先生の府省に切り込むことにしました。
二宮尊徳先生研究の専門家ではない私にとっては大胆不敵な挑戦ですが、学ぶだけでなく行動することが私の持ち味です。新鮮な視点を提示します。