新東京都知事には、地方の知事経験者を。
舛添要一さんが無言で都庁を去りました。記者会見を開くと退職金を受け取る問題とかあれこれ質問されます。お金のことを突かれるのが嫌なのかもしれません。
舛添さん、その前の猪瀬直樹さんと都知事が二代続けてスキャンダルで任期まで務めることが出来ずに去りました。しかし2人を大量得票で迎えたのは東京都民です。
次の都知事を選ぶ際の教訓として欲しいです。次の都知事候補、色々と取り沙汰されています。私は次の都知事には地方を熟知している方が望ましいと思います。
大東京は、水も食料もエネルギーも全て地方か外国に依存しています。生存の元となっている地域を視野に入れた発想が出来るかどうかは大切です。
地方の知事を経験していれば地方実情は良く判ります。都知事は、日本全体の地方自治体のリーダーであるべきです。地方の知事の経験は活きます。
東京都内も格差が拡大し地域によっては少子高齢化が進んでいます。地方はとっくにそうした困難に見舞われています。地方の体験を東京に応用することができます。
首都直下型の地震に対する対応を図る上で向こう三軒両隣的な共同で命を守る取り組みは重要です。地方の実体験が直接都政に反映することが出来ます。
オリンピックへの対応が言われますが国際性はさほど問題にはなりません。オリンピック組織委員会の方で相応しい人を就ければ良い話です。
都知事として最も重視するのは外国人へのおもてなしです。日本らしいきめ細かな対応に知恵を絞る必要があります。地方の知事の体験を活かせると思います。
全国の地方自治体の協力も仰いでオールジャパンでおもてなしをすることも考えられます。地方の知事の経験はこの分野でも活かすことが出来ます。
片山善博前鳥取県知事、増田寛也前岩手県知事の名前が挙がっています。片山さんは旧自治省、増田さんは旧建設省の出身です。2人とも総務大臣も経験されてます。
片山さんは、慶応大学教授でテレビのコメンテーターを務め、増田さんは『地方消滅』のベストセラーも書きました。それなりの知名度を持っています。
違いは、総務大臣になったのが片山さんが民主党政権時代、増田さんが自民党政権時代という違いがあります。ここが政治的にはポイントです。
自民、公明両党は、猪瀬さん、舛添さん擁立の責任がありますので様子を見ると思います。民進党を始め野党の方は自由に動けます。
野党共闘の枠組みで片山さんの擁立に迅速に動くことができれば、地方も中央も知っている実務家という路線で流れが出来る可能性があります。
片山さんは、橋本龍太郎政権時代、内閣官房長官を務め、自民党幹事長も歴任した故・梶山静六さんが自治大臣だった時の秘書官です。
梶山さんのモットー、故郷をこの上なく愛すという「愛郷無限」、「志は高く、生活は質素に、行動は活発に」という政治家としての心得を熟知してます。
来月には結果が出る超短期決戦です。先手必勝です。野党共闘で流れをつくれるかどうかです。つくれれば片山善博東京都知事の誕生が現実味を帯びます。