拝啓 神奈川県南足柄市長 加藤修平 様

神奈川県西部地域の中心都市の小田原市と二番目の都市の南足柄市の合併論議がすっきりしない展開を見せています。責任の所在が不明だからです。

24日の行われた両市の協議では「あくまでも仮に」という前提条件の元で小田原市に南足柄市が編入される場合を想定して各種試算を行うことになったと報じられました。

もちろん協議には両市のトップの市長が出ています。編入ということは小さい側の市の人口4万人余りの南足柄市が小田原市に吸収されてなくなるということです。

南足柄市にとっては一大事だと思います。名前が無くなるのですから。しかし「あくまでも仮」という呪文に関係者各位催眠術をかけられたように沈黙のようです。

市の存在が無くなるような重大事態が「あくまでも仮」という一言で片づけられるのでしょうか。事務当局が考えそうな小賢しいやり口に嫌悪感を覚えます。

南足柄市の加藤修平市長は合併慎重派でした。2007年4月の市の部長から市長選挙に打って出た時も、2011年に2度目の挑戦で当選を果たした時もそうでした。

前の南足柄市長の合併推進の方向性と強引な合理化に反対して市長になりました。その加藤市長が合併推進の側に転じ合併協議が始まったはずです。

私はこの経過を眺めていて慎重派だった加藤市長が推進の側に回った以上は合併を成就させるチャンスだと思いました。成否は市長が自らの支援者を説得できるかだと思いました。

しかし、加藤南足柄市長の態度は終始一貫「合併ありきの場ではない。」という姿勢で貫かれていて最終判断は市民に委ねられるとの考え方です。

私には責任放棄に見えます。慎重派だったはずの市長が合併協議に応じるだけでも相当の説明責任が生じるのに、編入を議論するのですからそんなレベルでは済まされません。

市長の首を賭けて取り組む姿勢を内外に示して市民の判断を仰ぐのが本来の筋道ではないでしょうか。現状は、姑息などというはなしではなく欺瞞です。

加藤南足柄市長には純粋なサムライスピリットが宿っています。1期目報酬を半減し4年間で3千万円削減しました。月に42万7500円です。

2期目はさすがに15パーセントと削減幅は縮小しました。でもボーナスは30パーセントカットです。身を削るのは簡単ではありません。決意がないと続きません。

サムライです。そのサムライの加藤市長が合併論議となるとあたかも身を守る姿勢を頑として貫くのはいったいどうしてなのかといぶかってしまいます。

本音は合併反対で諸般の事情で致し方ななく合併協議に臨んでいて市民の方で反対の意見が強まればそちらの方向でも一向に構わないとでもいうのでしょうか。

小田原市と南足柄市の二つの市長が堂々と記者会見して合併に踏み込み、南足柄市の編入を前提に考えて進めていながら失敗してもその座にとどまるなんて許されません。

サムライスピリットの持ち主がそんなよこしまな考えを持っているとは思いたくありませんが現状はそう見えてしまいます。もっと正々堂々と議論に臨んで欲しいです。