改憲の波に「流されないこと!」
2日小田原の会計事務所主催の講演会がありました。人権、憲法を考える日ということで毎年憲法記念日の前日に開催してます。45回目です。素晴らしい取り組みです。
講師は日本を代表する憲法学者のお一人、樋口陽一さんでした。樋口さんは、戦後の民主主義は現在の憲法を土台に成り立ったもので現憲法を捨て去ってはならないという考えです。
安倍政権が目指す方向は、天皇は元首に、平和は9条の改正、人権は個人の尊厳を後退させるといった具合に現憲法の基本的な立場を根本から変える発想であることに危機感を示されていました。
しかし、改憲の流れは拡大しています。衆議院では圧倒的な勢力を既に有しています。樋口さんは戦前の帝国議会と戦後の民主主義の国会を比較して興味深いことを言われていました。
憲法や政治史を専攻してきた学者の目から見て戦前の帝国議会の方が質の高い議論をしていたと言われていました。しかし、そうした質の高い議会があっても戦争は止められませんでした。
となりますとレベルの低い国会しかもたない現代日本は大変な危機に瀕していることになります。議論を深めることなしに再び戦争へと走り出しかねません。
何としてでもこの流れに待ったをかけたいです。樋口さんは「流されないことが大切です。」と強調されました。全体の流れに怖気づいてしまってはおしまいです。踏ん張りましょう。