現憲法は、日本の伝統を無視しGHQのマッカーサー司令官が押し付けたものなので改憲すべきという意見があります。この種の改憲論にどう答えるかは護憲派にとって課題です。

現憲法は、平和主義、国民主権、個人の尊厳を大切にした基本的人権の尊重といった欧米の近代社会の理想が高く掲げられています。その理想を日本に押し付けたのは紛れもない事実です。

押し付けられたからといって捨て去ればそれで良いとは思いません。押し付けられた理想の中に人類普遍の原理を見出し逆にその実現に向かって前進するという選択があります。

平和の問題を例に考えてみましょう。欧米社会は日本に絶対平和を求めながら実際にやったことは軍事力を背景にした力の政治で地球上至ところでおびただしい数の犠牲者を出しています。

日本が押し付けられた平和主義の憲法を盾にして欧米社会では理想でしかありえなかった平和の構築に向けて断固前進する姿勢を見せつけたら欧米社会は日本を無視することはできません。

欧米社会の理想を描いた憲法を忠実に守り実現しようとしている国を軽視することは論理矛盾です。道義国家として尊敬を集めるます。ここに日本の生きる道があります。