首長は積極性を取り戻し奮起せよ!
(写真は小山町HPより)
富士山のふもとにある静岡県小山町から私のところに封書が届きました。開けてみると込山正秀町長自らが案内する小山町バスツアーの案内でした。
先に実施した際に申し込みが遅れたため参加できなかったことから先行予約をされますかと書かれていました。正直たまげました。
込山町長の積極性はかねてより承知していましたが担当部署の職員にまでその姿勢が徹底されているところに感心しました。
トップの心意気というか姿勢はいつの間にか職員に伝播していくものです。小山町に早朝伺うと職員が役場の周りを清掃しています。
どことなく凛とした空気が感じられます。決して富士山のすそ野の清涼な空気のせいだけではありません。トップの魂が宿ってます。
今月10日に山口県宇部市で日本写真測量学会の秋季学術講演会があります。私も3人でチームを組んで研究論文を書きました。
メインの発表者は現役の小山町農林課長です。テーマは、山林の崩落個所のモニタリングです。この課長はドローンを活用して管理しています。
最先端の三次元レーザー測量で計測した画像とドローンで撮影した通常の写真とを組みあわせて崩落の危険個所の推移を観測しています。
航空機を使い最先端の計測を行うのは費用がかさみます。安価なドローンを使った写真で補うことで効率的な災害現場の把握が可能となります。
優れた実践的な研究発表だと我ながら思います。この農林課長は込山町長が民間の土木コンサルタント会社からスカウトした人材です。
国や県からの交流職員も大勢いて新しい血が役場の内部を活気づけていることは間違いありません。役場は刺激がないとたこつぼになりがちです。
このほか小山町は大学との積極的な交流を進めています。東京都市大学の学生のアイデアをまちづくりに活かすために意見交換してます。
小山町は、富士山を源流の一つとする酒匂川の」最上流部にあたります。水が流れ下った地域が私の住む足柄地域で同じ流域です。
神奈川県側の自治体には小山町ほどの積極性がある自治体は残念ながらありません。その原因は何なのでしょうか。私はトップの姿勢だと思います。
確かに小山町の込山町長は自民党の二階幹事長と太いパイプがあるなど属人的な要素もあるでしょう。しかしその人脈だって気合で作ったと思います。
情熱が最初にありそこから様々な知恵が生まれ人材を確保し製酒匂を断行するという現在の小山町の行政の流れになっているのだと思います。
神奈川県側の流域の自治体もやればできないことはありません。積極果敢に挑戦しようではありませんか。奮起を期待します。
めぼしい事業は大井町で進んでいる新たな幹線道路の建設を伴う基盤整備事業ぐらいです。さみしいです。もっと地域に衝撃を与える事業が必要です。
財政難といっても日本国中にお金はだぶつき溢れかえっています。誰もリスクをとらずに逃げているので本当に必要な事業が進みません。
ここで指導力を発揮できないようでは首長の務めを果たしているとはいえません。そのうち選手交代と住民からいわれます。奮起して欲しいです。