中国訪問記1~プロローグ~
20日から26日まで中国の北京、河南省、山西省を訪問しました。小田原の日中友好協会のメンバー2人と足柄の歴史再発見クラブのメンバー2人、そして私の5人の訪中団でした。
政府間の日中関係が険悪な時期こそ両国の民間の文化交流が大切だと考えました。我が地域に石碑と祠が残る中国の治水神、禹王(うおう)をテーマにした交流を具体的に提案しました。
文化学術をテーマにした交流ですのでその分野の研究を取り仕切っている中国社会科学院の重鎮を訪ねました。世界史の湯重南さんと考古学の劉慶柱さんです。
禹王は今から4070年前中国初代の王朝を立ち上げた人物で黄河の治水という難事業を行いました。禹王の生まれ故郷の中国河南省と治水事業の現場山西省を訪問しました。
皆さん私たちの熱意を受け止めてくれました。特に各地で禹王をテーマに郷土史研究をされている住民の方々との熱い交流ができたのが何よりの成果でした。活発に活動されていました。
中国ではちょっとした禹王ブームが起き出していると思いました。中国政府が文化遺跡としての価値を認め整備に着手しようとしていました。タイミングが良かったです。
もう一つの訪中の目的は、小田原を中心とする西湘日中友好協会で取り組んできた小田原市と中国河南省安陽市の子供たちによる書画展への参加でした。
日中国交正常化40年の節目なのにもかかわらず尖閣問題で関係が極端に冷え込んだ昨年12月小田原市で開催しました。これを受けて中国安陽市での開催となりました。
極めて厳しい情勢でしたが実現できました。展示場所は、殷墟(いんきょ)!。安陽市には世界遺産殷墟があります。かの甲骨文字が発見された殷墟です。河南省政府と安陽市の決断でした。